Warcraft 3

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2009.11.27

Warcraft 3

RTSに豊富なリプレイ機能がつき、インターネットにて手軽にプロのリプレイを入手したり、試合を観戦する機会が増えた現在、誰もが手垢のついたプロの戦術をコピーし、ゲームの多様性がかえって失われていることに退屈さを感じている。人によってはそういった王道戦術による勝負こそが「まともなゲーム」であり、プロの真似ができるようにひたすら練習することが上達への道だという人もいる。つい先日読んだ文章には「奇策ばかり使って勝っていてもそれは実力ではない」とまで書いてあった。

これはもしかしたら、プロフェッショナルな場での勝負を将来的に行っていくつもりなら、あるいは正しい論理なのかもしれない。賞金のかかったトーナメントでは誰もが洗練され、安定した戦術を使うので(まあMoonとかは除く)、プロを目指すのならばそういった相手を仮想敵として練習を重ね、BNで出会ったどこの誰かも分からないアマチュアが使う変態戦術に一々腐心するのは時間の無駄というものだ。

そのようなものは「あんなのはWC3じゃない」と切り捨て、さっさと次のゲームに進むのが正しい練習姿勢だ。誰もが自分の注ぎ込める時間いっぱいに練習して行われるギリギリの勝負の場では、メタゲームとして王道戦術のみに練習を絞るのは堅実なやり方と言える。

しかしながら、こういった「お約束」に縛られた勝負を繰り返す反復練習タイプは、しばしば自分が出会ったことのない敵に出会うと激しく混乱し、あっさりゲームを落としてしまう。実のところプロの世界で確立された戦術というのは、圧倒的な操作量を背景とし「この戦術でこういう状況になったらこう対応する」といった対処法、セオリーを十分に把握したものが扱うからこそ、汎用性の高い戦術として機能するわけで、そういった経験を持たないものが形だけコピーするとかえって凡庸で、手の内がバレバレなありきたりの戦術に成り下がってしまう。

むしろBNという、戦うまで相手がどの程度の実力を持つかも分からない、初対面での野良戦が日々繰り広げられる、ある意味ではプロフェッショナル・リーグ以上の「実戦」の場では、相手を動揺させる変則的な戦い方、敵の実力に合わせて戦術を変化させる柔軟性こそが重要になる。相手がセオリー通りの展開に安心しているのなら、迷わずその隙をついて変態戦術を仕掛けてゲームを終わらせてしまえばよい。「Night ElfはTower Rushなんてしないから」と思っている者には教育が必要だ。こういった野戦の何が飛び出てくるか分からないハチャメチャさこそがBNの魅力だろう。

ただ私も1つだけ見た途端「これはWC3じゃない」と感じて即落ちする状況がある。それはHumanが開幕からひたすらTowerによる篭りと2nd,3rd確保だけを念頭に行動していく場合だ。Humに限らず、NEの大自然建物ラッシュなど、時間ばかりかかる戦術を使う相手に、それを強引に潰す手段がない、という状況はいくつもある。

こういった相手に対し、最終的に勝つことは可能だが、何のアクションも起こらないまま何十分も時が過ぎていくだけなので完全に時間の無駄である。プロの試合でもしばしばこのような糞ゲーと化すことがある通り(以前見たリプでは、LTでお互いが延々と資源所を取り合いながらAir Unitでの攻城を1時間も続けていた)WC3はマップによっては誰も面白くない糞戦術を防ぐ確実な手段がない。これはこのゲームの大きな欠点の1つであると思う。建物を建てすぎてもUpkeepが発生するなどの、何らかの対策が必要だ。

Posted by at 7:29 午後
Edited on: 2009.11.27 8:01 午後
Categories: Strategy