Last Updated:2007.09.25 / First Edition: 2006.09.05
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解説/攻略

●概要
Tom ClancyブランドがMetal Gearに対抗して出したステルスアクションゲーム。製作者はMGS,
Thiefなどに影響を受けたと発言しており、ゲーム中でもその影響が多く見られる。Splinter
Cellは当事最新のグラフィック技術を使い、XBOXのキラーソフトとして発売され、その期待に見事に応えて看板タイトルとなり、海外ではMGS,
Hitmanと並ぶステルスゲーム御三家の一員となった。
ストーリーはNSAの特殊工作員、Sam Fisherとなって世界各地を飛び回り、世界を脅かす影の脅威を未然に隠滅していくというもの。プレイヤーには米国の最新装備が与えられ、ハイテクガジェットと己の身体能力を活かして密かに敵地に潜入し、任務を遂行しなければならない。このゲームで最も注目されたのは影の生成技術である。プレイヤーはリアルに生成された影の中に潜んで姿を消し、敵を欺くことができる。
●解法が限られたアクションゲームはステルスゲーム足りえるか
このシリーズ、本格ステルスアクションゲームと宣伝されているが、最初にプレイしたときからゲーム性に関してかなり疑問があった。結論から言うと、Splinter
Cellの本質はステルスゲームではない。単に見た目がコソコソしているだけで、本質的にはTomb
Raider型アクションアドベンチャーゲームの延長線上に存在するゲームである。ステルスゲームというのは本来その自由度の高さを売りとし、マップに配置された敵兵をどのように欺き、戦闘を回避していくかをプレイヤー自身が創出できる点に大きな魅力がある。例えば音を出して敵を誘導したり、タイミングを見て背中を通ったり、変装して素通りしたりである。
ところがSplinter Cellにおけるステルスとはそうではない。ほとんど隠れる場所のないエリアを、敵が厳重に見張っていたりする。ではどうすればいいのかというと、実は「天井に伸びているパイプに掴まって頭上を通過する」という、あらかじめ決められた解法が用意されている。Splinter
Cellは、ほとんどの場合用意された解法をトレースすることによってステルスを維持していくことになる。言い換えればこれは障害が人間に置き換えられているだけで、正解が1つに決められたパズルを解いていくという普通のAADVとやってることが変わらないのである。一応物を投げたり、頑張って背中を通過することも不可能ではないのだが、とてつもなく窮屈で難易度の高い方法であり、明らかに製作者からダメ出しされてる印象を受ける。
MGSやHitmanといったゲームも、結局は複数用意された解法をトレースするだけではないのか?という反論があるかもしれない。確かにそれらのゲームにも、製作側が狙った模範的な解法は存在する。だが何周もプレイしていけば分かるが、それらのゲームには想定された解法以外にも、様々な可能性が生まれるように配置や選択肢を練りこんでおり、プレイヤーに創意工夫する余地を残しているのだ。Splinter
Cellの違うところは、そのような余地をほとんど残していない、作りこんでいないという点である。

●アクションアドベンチャーとして
ではこの作品が単なる愚作なのかというと、そんなことはない。Splinter Cellは純粋なアクションアドベンチャーとして見れば楽しめる作品に仕上がっている。Splinter
Cellの優れた点は、何といってもその多彩なアクションにある。解法は限られてはいるが、狭い通路を歩いてくる敵を、通路の上に股割りジャンプしてやり過ごしたり、サーマルゴーグルを使って人間の体温から位置を割り出したりするシーンには、思わずハッとさせられるものがある。Splinter
Cellの面白さは、一見通行不可能に見えたり敵を避けられなそうな場面を、スパイ映画さながらの大胆なアクションやハイテク装備を駆使して切り抜けていけることである。
他にもラペリングから窓ガラスを突き破って建物に侵入したり、不安定な姿勢からの曲芸射撃といった、スタントマンがこなすような華麗な動きをボタン一つで発動させられる喜びがある。Tom
Clancy監修による、何だかよく分からないけど緊迫した雰囲気、ど派手なアクション、それっぽいストーリーなど、映画世界のスパイヒーローを直接操作しているかのような感覚は、大衆娯楽としてとても良く出来ていると思う。

●分かり難い進行ルート
「迷路のようなマップでプレイヤーを混乱させるのではなく、プレイヤーが爽快に進めるように設計した」とは製作者の誰かが発した言葉らしいが、これは嘘だろう。少なくとも私は迷いまくった。Splinter
Cellは一本道の癖に迷うというおかしなマップ構成になっている。その理由として、新しいエリアに踏み込んだときにどこにゴールがあるのか分かりにくい点が挙げられる。つまり「ここにゴールがあるから何とかして途中の障害を乗り越えてください」という構成ではなく「沢山の敵がいます。敵をかわしながら隠されたゴールも見つけてください」という構成。
このため初回プレイではまず、全ての敵を倒してからマップを歩き回り、次に行くべきところを探す必要が出てくる。これでは敵をかわしていくアクションが台無しだ。1周目ではこの進行ルートを探すのにかなり苦労するハメになり、ストレスがたまる。道順を全て知ってアクションにも習熟した2周目から、ようやく製作者の思い描いていたプレイが楽しめるといったところ。
●総評
見た目がステルスっぽいだけのアクションアドベンチャー。ストレスが溜まる部分もあるが、映像やアクションは一級品で面白さは分かりやすい。ステルス的な面白味はないと割り切れば楽しめる。
Demo版 4gamer.net/Game Spot
Splinter Cellを購入 Amazon(PS2版/XBOX版
)/Play-Asia/GDEX
ゲーム用PCを購入 ハイエンドゲームPCブランド「G-Tune」
*:PS2版のみいくらか内容が異なる(敵配置が違うなど)
*:現在3作がセットになった「トリロジー」と、1,2作目がセットになった「エスピオナージパック」が存在する。
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