Last update:2007.05.06
作品解説/HOME

●スピード感溢れるゲームプレイ
1998年、それまでid社が王座に君臨していたFPS界に、Epic社が突如として「Unreal」で殴り込みをかけてきた。Unrealの魔の手はシングルだけでなくマルチプレイにも及び、これに怒ったidが王者の威信(というかただの意地)をかけてそれを打ち負かすために作ったゲームがこの「Quake3:
Arena」なのだ。Unreal TournamentとQuake3: Arenaはわずか1週間違いという露骨なタイミングで発売され、当事のFPSの頂上対決として注目を集めることとなる。
まず2つのゲームの最大の違いは、UT側がマルチプレイヤーゲームに多彩さを求めたのに対し、Quake3側はあくまでシンプルな殺し合いをコンセプトに作った点である。そのためそれまでのDeathmatchに飽き気味だったゲーマーなどからはUTが高く評価され、優秀なBotで初心者の心も掴み、最終的に軍配が上がることになる。その点Quake3はユーザーから"古い"と思われてしまったのかもしれない。しかしidのこれまでのオンラインゲームの積み重ねた経験、そして純粋な撃ち合いに焦点を絞ったその潔い作りこみは、DMやCTFにおいてUTを凌駕したと言ってよいのではないか。
Quake3の良さは、何よりそのスピード感にある。普通に移動する分にも相当速いが、各種ジャンプテクニックを駆使するともっと速くなる。UTが普通車だとしたら、Quake3はスポーツカーだ。この感覚が実に気持ち良く、正直ジャンプしているだけで楽しいからいっそのことレーシングゲームにしてしまえと思う。これはUTにはない楽しさだ。しかもそのジャンプテクニックが奥深く、プレイヤーの実力と移動速度が正比例している点が素晴らしい。速ければ強いってわけじゃないのだが、プレイヤーが微妙なコントロールを磨くことによって確実に上達できるシステムは、プレイの継続性を支える上で大変重要である。

●優れたバランス感覚
マップは全体的にメリハリがありバランスの良いものが揃っている。オーソドックスに狭い場所と広い場所を組み合わせて作られたマップ、完全にオープンな宇宙空間で撃ち合うマップ、ワープ空間だらけのマップ、などだ。特徴的なのはジャンプ台の存在で、これを利用すると高速で飛び上がって移動し、対岸へ向かったり空中のアイテムを掻き集めることができる。この勢いを利用してさらに加速することも出来てしまう。
武器やアーマーの配置も良く、戦場が一つの場所に固まりすぎることがない。武器は5秒、Quad
Damageのようなボーナスアイテムは2分で再配置されるようになっており、ゲーム中はこの時間をコントロールすることが非常に重要になってくる。簡単に言えばいかにアイテムを独占しながらすっぴんの敵を殺せるかが1on1の肝で、マップ研究をしている側が有利になるように作られている。
武器バランスも良い。Quake3では強力な武器というのはある程度決まっているが、完全に終わってる武器というのは存在しない。これは強弱が偏りがちなFPSのマルチプレイにおいては凄いことだ。強過ぎる武器がないので、マップやプレイヤーの癖によって使われる武器が変わる。そのため、色々な組み合わせの対戦が発生して面白い。
●充実したメニュー項目
これは驚異的に進化している。cfgファイルを弄くらなくてもGUIだけで操作方法がほぼ完璧に設定できるのはもちろん、多彩なデフォルトスキンを選択したり、操作感覚を自分好みに変更することができる。キーアサインすら満足にできなかったQuake2とは雲泥の差だ。便利なことにMODの起動すらメニュー画面から直接出来る。これらに入りきらない項目は今まで通りcfgファイルから簡単に変更可能なので上級者にも不足はない。
●物足りないBotとBrowser
Botは結構優秀なのだが、UTに比べると劣ってしまっている感が否めない。動きが直線的で読みやすいのだ。そのため一人用としての寿命はあまり長くないだろう。またQuake3から対戦サーバーを探そうとする際、ゲームブラウザの使い勝手が悪いのも気になる。ある程度のサーバーを調べようとすると途端に動作が重くなる上に、ソート機能が貧弱で、しかもスクロールさせるのがやたら面倒くさい。情報の表示量も最小限だ。要するにここまで力が入らなかったから他のブラウザを使ってくださいということなんだろうが、オンライン専用ゲームならばここの手を抜いてはいけない。特にPCゲーム初心者は困るだろう。
総じてQuake3は、こういうマルチプレイのクオリティとは直接関係のない場所で差をつけられた感がある。

●Deathmatchツールの最高峰
対戦形式はDM, TDM, 1on1, CTFの4種類が用意されているが、パブリックサーバーで人気があるのはDMとCTF。DMでは純粋な殺し合いを楽しむことができ、CTFは高速移動による旗取り合戦が繰り広げられる。だがQuake3においては、全てのルールはDMの変形に過ぎないといってよいだろう。それくらいQuake3はDMに特化して設計されており、純粋な対戦ツールとして優れている。派手さはないが、いつまで経ってもオススメできるオンラインFPSの定番であると言って良い。
Demo版 Official Site/File Front/Gamers Hell/3D Gamers
Quake2を購入 Amazon/GDEX
ゲームを快適に動かせるPCを探しているならG-Tuneあたりを参照
| 必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
| OS | Windows 95/98/NT 4.0 | - |
| CPU | Pentium2 266MHz | - |
| RAM | 64MB | - |
| VRAM | 4MB | - |
| HDD | 70MB | - |
必要動作環境にはもう1パターンあって、Pentium 233Mhzを使うときはVRAMが8MB必要となっている。全体的にマルチプレイは大勢がRocke Launcherを連射して入り乱れたりするため重くなる。一応必要動作環境程度のスペックでもそれなりに遊べるが、より快適な動作を望むならその倍くらいのスペックがあった方がいいだろう。OSに関してはXPについて書かれていないが、特に問題なく動作する。
現在はQuake1-3がセットになった「Ultimate Quake」での入手が、日本においては最もポピュラーである。これは普通のショップで入手可能。その他の方法としてはジュエルケース入りのコンパクトなものもあったが最近見かけない。一昔前には「Quake3: Gold」での入手がポピュラーだったのだが、これはもう販売されていない上に、付属するTeam Arenaでのオンライン対戦が困難であること(人が全くいない)を考えるとあえてセットで入手する必要はないと思われる。一応オークションやPCショップなどの中古市場ではそこそこ見かける。
Quake 3 (C) 1999-2001 Id Software, Inc. All Rights Reserved. Distributed
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