Last Update: 2008.07.19 / First Edition: 2008.07.19
PCゲームリスト/ニュースまとめ/HOME

●古典的なリアル系 WWII FPS
Day of Defeatは元々Half-LifeのModとして誕生した作品で、有志が長い時間をかけて改良を重ねていったものである。後にValveがその人気と完成度に目をつけて買い上げ、DoD単体版としてパッケージも販売されていた(現在ではSteamで購入することができる)。この流れはCounter-StrikeやTeam
Fortressと同じだ。現在ではHL2のSource Engineを使って作られたDoD:Sも販売されている。
ゲームは初代HL Engineを使い、WW IIにおける連合軍と枢軸軍の歩兵戦を再現している。大雑把に説明するならCoD1,2のマルチプレイをもっとリアル寄りにした感じである。プレイしてみれば一発で分かると思うが、独特のグラフィックスやサウンドは完全に初代HL
Engineのそれ。DoDはいわゆるリアル系に分類されるタイプのゲーム性となっているが、現在の基準ではそれほど硬派な作りには見えないかもしれない。
バランスとしては、強力なライフルで撃たれると胴体に当たっても即死してしまうし、奇妙なジャンプを駆使して高速移動することもできない。Grenadeの威力も非常に高く油断すると簡単に殺されてしまうがリスポンは無限。Healthとは別に持久力が設定されており、走っているとすぐ息が切れてしまうが、続編と違って特徴的なのはこれがジャンプにも適用されることである。例えば窓を乗り越えようとしてジャンプに失敗して息が切れると、余計にジャンプ力が落ちていつまでも目標を乗り越えられないという惨めな姿を晒すことになる。
もう一つ特徴的なのはリコイルの仕様で、ややオーバー気味というか、立ったまま連射すると勢いよく上へ跳ね上がってしまう。そのため射撃のときは常にマウスを引いてリコイルを相殺してやる必要がある。弾丸の散り具合に関しては、立ち止まってさえいれば割とどんな武器でも真っ直ぐ飛んでいき、CSよりも分かりやすいと思われる。ただし動きながら撃つとまるで明後日の方向へ飛んでいき当たらないので、待ち側がかなり有利に作られている。その他にも匍匐前進でジリジリ進んだり、ラジオチャットで叫びあったりと、ミリタリーFPSでお馴染みのものは大抵用意されている。

●前線での押し合い
ゲームを開始したら好きな武器を一つ選んで戦場に赴くことになる。このとき選んだ武器によってGrenadeの数が変わるが、基本的な兵士の能力が差があるわけではない。ルールは何種類かあるものの、基本はマップ内にいくつか存在する旗を制圧していくDominationである。
マップは固定のリスポン地点を末端としてやや直線的に作られており、裏取りは難しく、ほとんどの場合旗付近で敵軍との正面衝突を余儀なくされる。イメージとしては中央にある旗を取るために両サイドから牽制し合う感じで、戦力がマップの何箇所かに固まった後、それぞれの場所で押し合いが展開されることになる。これはCoDのように各人がマップにバラバラに散って戦うのとは大きく異なり、旗付近に集合した味方同士で上手く連携して敵の防御を崩さなければならない。またこれは同時に「前線まで赴かなければ戦闘に参加できない」ことを意味する。お互い前線で膠着するので、糞キャンパーの元にはいつまで経っても敵がこないのだ。
この前線付近での押し合いがDoDの肝だと思うが、これはそのまま欠点にもなっている。先ほど述べたリアル系故の待ち側有利な仕様のため、ある程度拮抗しているとひたすら場が硬直してしまい、一向に決着がつかないことが多々ある。そうなるとマップ投票でさっさと次へ進めるしかない。

●古き良きマルチプレイFPS
現在ではこの手のWW II FPSは氾濫し過ぎてしまった感があるので、DoDはやや没個性的に見えるかもしれない。だがプレイしてみれば、約4年にも及ぶ根気強い調整によって築かれたバランス、自然と連携プレイが生まれるように作られたゲームルール、今でもそこらの新作を凌駕するプレイ人口など、キラリと光る部分が目につくはずだ。さすがに日本のコミュニティは廃れてしまっているが、他のアジア地域での人気は高いので今でも十分快適なネットプレイが楽しめる、オススメの作品の一つである。
Half-Life1: Anthology
SteamのDay of Defeatのページ (販売価格 $4.99)