Doom: Fall of Mars Beta 0.1.0a

Last Updated: 2009.03.26 / First Edition: 2009.03.26





開発: If Software
ダウンロード: FileShack/Mega Upload/iFile.it


FPSとARPGの金字塔として君臨する2大傑作、DoomとDiabloを融合させるというコンセプトで作られているフリーウェア。このBeta0.1.0.aでは前回のデモ版からゲーム内容が大きく拡張され、元ネタになったゲームにあったダンジョンのランダム生成(多分)、敵のアイテムドロップ、などの機能を実装し、さらに始めから終わりまで通してプレイできるようになっている。ゲーム中のBGMはついていないようだ。

公式サイトのIf Softwareとは、当然Doomを製作したid Softwareのパロディ。





システム=Diablo 1
世界観=Doom

プレイ感覚としてはDiablo 1(2ではない)のシステムを基に、世界観をDoomのものに置き換えたARPG。クオータービューの2D世界をDoomguyがキビキビと動き回り、行く手を遮るZombieやImpたちを倒してアイテムを集めたりXPを溜めてレベルを上げていく。レベルが上がるとSTRやDEXなどの、任意のアトリビュートへポイントを割り振ることができ、例えばVITへ割り振れば実際に最大Healthが増加して撃たれ強くなる。

Diabloでは装備品は剣や弓だったが、それらが全てPistol、Shotgun、Heavy ArmorなどのDoom世界のものに置きかえられている。装備品は能力値によって装備制限がかかっており、低レベルのキャラクターが強力な武具を装備することは不可能。装備にはPistolやShotgunなどの他に、能力値を直接上げるOrbなどもある。回復アイテムはベルトに装着して瞬時に使用することが可能。





前回のデモと違い、敵がランダムにアイテムをドロップするようになったのが大きい。深層のエリアほど強力なアイテムが手に入り、強敵を倒して装備を充実させ、さらなる強敵を倒しに行くというHack & Slashの面白さがある。

まだ開発途中だからかバランス自体はかなり大雑把で、普通に進んでいるだけで弾薬は余りまくってしまうし、1回の潜りでラスボスまで順調に辿りつけてしまうというラフなデザインになっている。Beta 1.0.1.aでは「取り合えず実装してみた」という段階だ。

敵の種類も大幅に増え、Doomに登場する主要な敵モンスターがほぼ全て登場する。ImpやDemonはもちろん、Arch-Vileの敵キャラ復活&回避不能攻撃、Pain ElementalのLost Soul吐きなんかもちゃんと再現されているのには感動すら覚える。





Beta0.1.0.aでは、なんとDiablo 1のTristramを模した基地からゲームが始まるようになった。といっても会話は発生しないし建物の中に入ることもできない、単に配置されているだけの状態だが、非常に期待が高まる。Cainのようなアイテム鑑定士も登場するのだろうか。

前回のデモではメニュー画面から好きなダンジョンを選択して淡々と潜っていくだけだったが、今回は最初の基地からPhobosへ入っていき、各ダンジョンを順番に制覇していくことになる。ダンジョンは基本的にランダムで生成され、入るたびに構造や配置が変わるようになっているが、最終レベルだけはボスの存在する固定構造になっている(その中には実際のDoomのレベルを模したものもある)。そしてPhobosをクリアすると次にDeimosダンジョンが1Fから始まり、次にCave、最後にHell…というように、階層毎にダンジョンの様子が変わる作り。

潜れば潜るほどダンジョンの様子が不気味になっていく、というのはDiabloと同じ作りなのだが、このゲームでは雰囲気は変わっても敵の種類や地形に大して変化がないのが残念。今後の発展に期待したい。





Diabloと言えば1はアクション性が高く、ほぼ完全なアクションゲームとして遊ぶことも可能だったものの、2はプレイヤーの力量がゲームにほとんど反映されなくなり、純粋なRPGと化してしまった。ところがこのFall of Marsはあえて1のシステムで構築しているだけあり、結構アクション性が高そうな内容になっている。Beta0.1.0.aでは敵の飛び攻撃がFireballとRocket Launcherくらいしかないので、アクション性が高いと言っても横移動で避けるだけだが、左右にステップを踏んで攻撃をかわしながら攻撃を叩き込むのには懐かしさを覚える。

残念な点としてはZombieやDemonといった接近戦型の敵の動きが鈍すぎるので、これらの敵は単なる歩く経験値になってしまっており、Diabloにあった接近戦の面白さが再現されていないこと。またマッピング機能がないのがかなり癌で、方向感覚を失ってしまうとどこへ進むべきか分からなくなってしまう。それとキャラクターが通路の角に引っかかりやすく、体の大きいボスは簡単に引っかかって行動不能になってしまいハメ殺せてしまう。これらは今後改善されていくのだろう。

以前私はデモをプレイして「完成度を高めていけば、ネタとしてではなく純粋にゲームとしても面白くなりそうな作品」と書いたが、それがこれほど早く実現されるとは正直予想していなかった。完成度を高めていけば化ける可能性を十分に持っている。今後に期待大の作品である。

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