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「Magicka」
Last Updated: 2011.02.10 / First Edition: 2011.02.10
驚異的なスタートダッシュ
$9.99という低価格にて、SteamやGamersGateでDL販売されているこの「Magicka」。開発のArrowhead Game Studiosは7人のデベロッパで回っている小さなスタジオだが、Magickaは発売当日に3万本、発売後10日間で15万本を超えるヒットを記録し、DL販売サイトの売り上げ上位に君臨している。元々は2008年に学生プロジェクトとしてスタートした作品である。
ヒットした、というのはあくまで「小規模の作品にしては」であり、CoDが初日に何百万本売ったとかいう話と比べるとショボく見える。しかしこの15万本という数値は、ほとんど宣伝のないPC専用ゲームとしてはずば抜けている。何しろ既に実績のあるインディーズデベロッパが、発売から4ヶ月後に、Steamでのセールを経て新作が20万本売れたことに
狂喜している のだから。末端のスタートラインから口コミだけで15,000本/日のペースで売り上げたのは驚異的と言える。
口コミで爆発的に売れた作品と言えば「Minecraft」だが、MagickaもMinecraftも「オンラインプレイが面白い」という共通点がある。やはりこの手の小規模な作品が爆発的に売れるには、何か気の利いたオンラインモードが必須なのか。
あとはスウェーデン発であることと、ゲームが完成していない段階(Magickaは当初バグが多かった)で売り出されたことも共通点と言える。価格の安さが未完成品に対する免罪符となり「ゲームがどんどんアップデートされていく」という状態が期待感を生むとも考えられる。
Magickaはどういうゲームか
一見Hack & Slash系のARPG的なビジュアルだが、これはRPGではない。ほぼ純粋なアクションゲームである。雰囲気だけRPGっぽく作ってある。
ゲームプレイ
村人との会話などがあるが、基本的に一本道を進んで敵を倒しまくるゲーム
8種類の「魔法の素」みたいなものが存在する。これをElementと呼ぶ。
このElementを組み合わせると様々な魔法を作り出すことができる
例えばShieldとEarthを組み合わせると、岩の障害物を前方に出現させる。ColdとArcaneを組み合わせると冷凍ビームを発射する
各Elementには相性のようなものがあり、中には打ち消し合うものもあるので、何でもかんでも組み合わせられるわけではない
Shiftクリックで魔法を全体化したり、エンチャントとして武器にかけることもできる
魔法の本を拾って読むと、特定のElementの組み合わせで強力な呪文を放つことが可能になる
Manaの概念はなく、無限に魔法を放てるので、あとは押し切られる前に敵を倒せるかという話になる
このElementの組み合わせにより、多用な戦術を生み出すことができる。例えばまず敵を凍らせてから攻撃呪文を放っていくとか、水で濡らしてから電撃をかけるとか。呪文の対象を「自分」にすることもでき、張り付いてきた敵を自分ごと燃やして引き剥がすことも可能。
シングルプレイでも、もちろん面白い。ただCo-opに合わせて難易度調整しているのか、中盤以降は難度が高くなってくる。
360パッドにも対応しているようだが、ブラインドタッチで魔法入力することが極めて重要なのでKBの方がいいだろう。マクロ入力可能なデバイスを使えば物凄い楽になってしまうかもしれない。
オンラインマルチプレイ
ストーリーモードを一緒に進めていくことと、アリーナ型の戦場で襲ってくる敵を倒しまくるモードが遊べる
とりあえず大分まともになっているが、突然切断されたり、何かが引き金になって突然激烈なラグに見舞われることはある
4人までのCo-op専用
ロビーで先に人を集めてから開始するタイプで、恐らく途中参加はできない
シングルプレイと違い、他人を蘇生させるのが重要となる
蘇生が一瞬で済むので一気に押し切られないことが重要
蘇生してくれない人にはW + A + Spaceと教えてあげよう
Magickaの死因トップは味方の誤射、だがすぐ復活可能なので気にしない
複数人で同時にレーザーを浴びせると強化されて極太レーザーになる
デザイン的に協力で色々なシナジーが生まれるように出来ており、例えば1人が凍らせて1人が叩くとか、水で濡れた味方を乾かしてやるとか「協力プレイ」を存分に楽しめる。しかし同時に誤射の危険性も残っている点が面白い。
ビジュアルの割に重過ぎる?
「デベロッパが小さいからその辺のパフォーマンスは良くねぇ、割り切れ」との
御言葉 がParadoxから届いた。
雑感
小難しいことを考えなくても面白いし、最近のCo-opでは軽視されがちなシナジーとリスクがきちんとデザインされているのは貴重である。価格も安く、バグ修正も着々と進んでいるし、これは買っても損しなさそう。宣伝しなくとも売れるゲームには理由がある。
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