Tetris Revolution デモ版

Last Updated: 2008.10.02 / First Edition: 2008.10.02




公式サイト
ダウンロード (7.34 MB): Terminal Studio/Gamers Hell

カジュアルゲームを製作しているTerminal Studioが開発したテトリスの亜種。このDL版では30回までの使用制限がついており、どうやらこの制限はゲームを起動させるとカウントされる模様。よって遊ぼうと思えばこのデモでも相当の時間遊べてしまう。ただしデモでは5つのモード中、2つしかプレイすることができない。また私は上限まで到達していないがレベル制限もあるようだ。製品版の価格は$19.95となっており、支払いはクレジットカードや銀行振り込みなどから選べ、支払い情報を入力する画面は日本語での案内が出るようになっている。

本作に用意されているゲームモードは次の5つである。

  • Revolution
  • Pentix
  • Emptyx (製品版のみ)
  • Kids (製品版のみ)
  • Retro (製品版のみ)

製品版でしか遊べないモードがどういうルールなのかは不明だが、恐らく"Retro"は通常ルールのテトリスではないかと推測できる。このデモで遊べるRevolutionとPentixだが、簡単に言えばこの2つは「ちょっとだけ俺ルールを加えてみたテトリス」という感じで他愛のないものだ。


例えば"Revolution"では、一定時間の経過と共にヘンテコな形のブロックが落ちてくるようになる。上の画像を見てもらいたい。そこにあるのはテトリスで本来落ちてくるはずのない"H"のブロックだ。普通のルールの感覚で遊んでいると当てはめるのに非常に苦労するし、そもそもブロックの中には正方形の中に1つだけ穴が開いているものがあったりしてどうしても隙間ができてしまう。つまりこのモードは、ブロックの間に隙間ができることを前提に作られている。



また"Pentix"では常時通常のブロックを1マス延長させたヘンテコブロックが落ちてくる代わり、一定時間が経過すると一定の範囲内にあるブロックを消し飛ばす"ボム"が落ちてきて、できてしまった隙間を消し飛ばせるようになっている。つまりこのモードでも、最初から隙間ができてしまうことを前提に作られているのである。ボムは普通のブロックと同じ速度で落ちてくるが、設置した瞬間に大爆発を起こしてかなり広範囲のブロックを吹き飛ばす。隙間が多くできてピンチのときはありがたいが、上手く積んでいるときは鬱陶しい。


これら開発者の「俺式改良ルール」を加えた結果は、大失敗だ。オリジナルテトリスにあった計算され尽したゲームバランスを、5秒の思いつきで完全に破壊してしまっている。そもそも隙間ができることが前提のゲームバランスなどパズルでも何でもない。とにかく大味過ぎるルールで、目玉となるモードがこれでは残りのルールにも期待できまい。

実はこのゲームは、グラフィックスやBGMに関してはかなりセンスが良い。立体感があるが2D同様に見やすいブロック、シンプルながらリズムに乗りたくなるようなBGMは、パズルゲームにピッタリのものだ。ナイスプレイをしたときに聴こえてくるおっさんの「Excellent!」といった声も良い。それだけに余計な"革命"を起こしてしまったのは失敗だったと言わざるを得ない。

テトリスの性質についても少し。ブロックが出現した瞬間から落ち始め、また接地した直後に固定されてしまうので、滑らせる動作ができず、実質的に頂上から2ラインくらいまで迫ってしまうと詰みである。キーボードではそこまで素早く操作できるわけではないので、ここはもっと甘く設定してくれた方が良かった。いずれにせよ、今更テトリスを作るには研究不足な作品である。





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