プレイ時間:1.4時間
Recoil Gamesが先にPSNで配信し、PS3の作品としては初めて「Unityで作られている」ことが話題となった作品。ジャンルとしては3Dレンダリングされた2Dサイドスクロールアクションである。
よくある「物理演算によるパズルを組み込んだタイプのアクションゲーム」であり、そういう点では『Trine』のSF版とも言える。しかしどちらかと言えば『Half-Life 2』をサイドスクロールにして主人公を多弁にしたゲーム、と表現した方がいいかもしれない。
このゲームでキーとなるのは”G-Lifter”と呼ばれる重力制御デバイスで、プレイヤーはこのG-Lifterを使い物をつかむ、投げる、重力を弱くする、あるいは普通に銃やグレネードとして弾を放つ、といったことが可能。ただし武器としての機能などは徐々にアンロックされるものであり、序盤はGravity Gunのように物をつかんでそれを投げつけたり、あるいは原始的にG-Lifterで殴打しないと敵を攻撃できない。
どちらかと言えばこのゲームでメインとなっているのは、G-Lifterと物理演算を利用することによる謎解きである。単純に箱を移動させて足場にするのに始まり、「人間しか通さないバリア」「人間以外しか通さないバリア」といったバリアの性質を活かした謎解きが用意されており、謎解きの合間に戦闘が入るという感じ。
謎解きに関しては、HL2移行にこの手のゲームを一生分はプレイしてきたPCゲーマー諸兄にとって、やや見飽きた光景と言えるかもしれない。だが『Rochard』は2Dサイドスクロールでこのパズルを供給することにより、わずかな新鮮さを生み出している。ゲーム内容は序盤をプレイする限り、非常に教科書的でありセオリーに沿った内容。悪く言えば「大人しい」――あるいは「良い子のCodename Gordon 2」とも。このオッサンはカナテコを持っていないし、割と積極的に喋るけど。
というわけで、刺激的なゲームを求める人には向かないが、しっかり作られたパズルアクションゲームを気楽に遊びたい人の作品という印象を受ける。パズルは今のところ、(この手のゲームの経験があれば)少し考えればすぐ分かるレベルのものが多く、サクサク進む。パズルが解けずにイライラするタイプのゲームではないかもしれない。
不満なのが設定項目の少なさである。グラフィックオプションは画面解像度程度、まあそれは許すとして、GUIからキーバインドすらできないのはちょっと酷い。セーブはチェックポイント式で、頻繁にセーブされるのでやり直しで面倒くさいということはない。
まあいずれにせよ、定価$10でこの内容なら十分なクオリティと言えそうだ。








