Serious Sam The Random Encounter 批評

2011年10月25日

要約:真性のバカゲー
プレイ時間:1周

真面目に作る気なし

バカゲーには2種類ある。マジメに作ったつもりが、何故かネジが飛んでしまって意に反して出来上がってしまったバカゲーと、最初から開発者たちがバカゲーを作ろうと思って生まれたバカゲーだ。この『Serious Sam The Random Encounter』は疑いなく後者である。そこに疑念を抱く余地はない。

『Serious Sam Double D』と同じく、3発売前のインディーズゲームプロジェクトの1つとして外注で作られた作品だが、Double Dが一応はまともなゲームとしての体裁を保っていたのに対し、もはやこのゲームには商業作品としての体裁すら捨てている。ハッキリ言ってブラウザゲームでやってくれという感じの内容で、ノリとしてはインディーズゲームと言うより日本の同人ゲームに近い。

ジャンルはアクションRPG。サイドビューで画面下にコマンドとステータス、右側にプレイヤーキャラが並ぶレイアウトは2D時代のFFシリーズを連想させるが、このゲームにそんなまともなものを期待してはいけない。本作では俯瞰視点のワールドマップを歩き、それぞれのレベルにいるボスを倒すと次のレベルへ進める仕様になっているが、このワールドマップ、何故か異常に小さく10歩くらい歩けば踏破できてしまう。そして1,2歩毎に敵とエンカウントして上の画像のような戦闘シーンに入るという手抜きっぷりである。この時点で本作がどんなゲームか、何となく想像がつくだろう。

 

 

ファンアイテムとしてなら

戦闘に入ると画面左からKamikazeやらGnaarやらが大挙して押し寄せてくる。ここでプレイヤーが行うべきことは、それぞれのキャラクター(最大3人)が使用する武器を選び、その武器の射線を決めてからあとはキャラを上下に動かすことだけである。すると勝手に戦闘が始まりキャラクターたちは指示された方向へ武器を連射するので、あとは敵の攻撃をなるべく食らわないようにキャラを動かす。敵が画面右端に到達したり、飛び道具を食らうとダメージを受けてしまう。味方は死ぬと戦闘離脱するが、戦闘終了時に復活し次回戦闘時には全員ヘルス満タンまで回復する仕様になっている。

出現する敵の種類や量はランダムっぽいのだが、たまにこちらの火力ではどう考えても捌き切れないような大量の敵が出現することがある。そういう時はアイテムの出番で、アーマーを増やしたり、倒れた味方を復活させたり、ゲーム本編で登場したSerious Bombで一気に吹っ飛ばすことなどもできる。ちなみにこのSerious Bomb、ボス敵すらも一撃で倒せるチート級の攻撃力を持っているくせに何個も手に入る。

ゲームバランスは酷いしゲームの作りが超適当で、そもそもまともなゲームを作る気がハナから0という印象を受ける。ボリュームも1時間程度で終わるものであり、あまりの呆気なさに唖然とすること間違いなしだ。

このように個人が作った同人ブラウザゲーム級の内容なのだが、『Serious Sam Double D』同様にSerious Samのシュールギャグのセンスは受け継いでいると言えよう。が、ゲームとして見るとあまりにもお粗末で、公式ライセンス下で作られたバカゲー、ネタゲーということ以外に価値を見いだせない作品である。まあそれでもここまでぶっ飛んだバカゲーは昨今珍しいので、話の種としては悪くないかもしれない(すぐ終わるし)。Steamにて$5で売られているが、適正価格は$1くらいだろう。

Serious Sam The Random Encounter @ Steam



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