Team Fortress 2 作品解説

Last Update: 2007.11.17 / First Edition: 2007.11.17
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ゲームタイトル:
Team Fortress 2 (チームフォートレス 2)

プラットフォーム:PC, XBOX360, PS3
ジャンル:First Person Shooter
発売日:2007.10.09
製作:Valve Software
販売:Valve Software
ゲームエンジン:Source Engine

メディア:DVD-ROM, Blu-Ray, Download
体験版:なし

*:PS3版は12月に発売予定



●概要

初代QuakeのModとして開発が始まったTeam Fortressシリーズの最新作。初代TFの続編として作られたので2作目となっているが、公式のTFシリーズとしては1999年にTeam Fortress Classicがリリースされているので実質的に3作目となる。チーム戦のみの勝負で、各プレイヤーは自由にクラス(職業)を選択できるのが特徴。本作はSteamでは単体でダウンロード販売されているが、パッケージ版では現在"The Orange Box"という、Half-Life2, HL2:Episode One/Two, Portal とセットになったものしか販売されていない。


●TFシリーズの歴史

- Team Fortress (1996)
Robin Walker, John Cook, Ian Caughleyの3人(当事大学生)が開発。当初は純粋に自分たちが遊ぶためのModとして作られたが、公開したところ予想外の反響からバージョンアップを繰り返して完成度を高めていく。このときのバージョンアップでクラスが5種類から現在の9種類まで増えた。

- Team Fortress Classic (1999)
TFの開発メンバーたちが"Team Fortress Software"を設立するが、その後Valveが目をつけてHLのModバージョンとしてリメイクされることになった。当初はQuake2に移植される予定だったが、Robin WalkerらはHalf-Lifeの完成度に驚愕し、移植を快諾したという。その後TFSは合意の上でValveに吸収される。このTFCは後にSteamバージョンに移行し、EngineerがTeleporterを設置できるようになるなど若干のマイナーチェンジが行われた。

- Team Fortress 2: Brotherhood of Arms (-)
1999年に正式な続編としてアナウンスされていた作品。延期を繰り返した末に結局未発売のままとなってしまった。当事の資料によるとクラスは12種類まで増える予定だったという。また外見ももっと硬派なミリタリー系になっており、より複雑化された作品になっていたであろうことが覗える。日本ではイマジニアが代理店になる予定だった。

- Team Fortress 2 (2007)
BoAがキャンセルされ、HL2のSource Engineを使ったBoAとは全く別の作品(初代に近い)として発売される。開発の中心はRobin Walker, John Cook。


開発中止となったBrotherhood of Arms


●ゲームプレイ

対戦形式はチーム戦のみで、他のスポーツ系FPSのような1on1での対戦は想定されていない(一応可能だがゲームにならない)。プレイ可能人数は24人〜32人程度。対戦ルールはデフォルトではCTF(旗取り合戦)とControl Point(陣取り合戦)が用意されている。公式マップは現在6種類のみ用意されており、開発者のコメントによると「対戦ゲームにおいては質の半端なマップを沢山作るよりも、少数の質の高いマップを作りこむほうがいい」「どうせ定番のマップはすぐにユーザーの手で作られる」としている。ただし、このマップ数の少なさは評価においてマイナスとされることが多い部分である。

プレイヤーは9種類のクラスから自由に選択して戦うことができ、このクラスはゲーム中にも変更することができる。同士討ちはなし。
CTFルールでは敵の陣地にある機密情報を奪い去り、自陣まで持って帰るのが目的となる。Control Pointではお互いの陣地の途中にあるポイントを制圧して自軍の色に変え、相手陣地まで侵略していくことを目的とする。いずれも防御側が守ろうと思えばかなり強固に守ることができるので、個人技ではなくクラス同士の特徴を出し合っての協力プレイが問われるゲームになっている。

前作では死んでからリスポン(復活)までにかかる時間はなく、すぐに戦線復帰することができたが、今作では一斉にまとめて復活するシステムになっており、長ければ10秒以上復活まで待つこともある。そのためゲーム展開はスローになっており、一度押されると跳ね返すことが難しい。また押している側は復活時間が短くなったり、サドンデスに移行しても決着がつかないと全員敗者扱いになったりと、開発側が攻めることを推奨している作りと言える。前作で全クラスが備えていたGrenadeも一斉に消滅し、戦場は比較的静かな場所になった。これにはGrenadeの爆発だらけだと自分が何故死んだのか分からなくなる、ゴチャゴチャするといった理由があるかららしい。

グラフィックは今までと全く異なるカートゥーン調のものに変更されている。これには雰囲気の変化の他に、特徴的で大き目の外見で遠くからでもどのクラスか判別しやすいようにとの配慮がある。


●新要素

- クリティカルヒット
攻撃を繰り出したとき、一定の確率で飛ばした弾が光り輝くといったエフェクトが付加され、クリティカル扱いとなる。この弾に限って攻撃力が格段に上昇し、殺傷能力が高まる。

- ユーバーチャージ
Medicが一定量の体力を回復すると、自分自身と回復相手を短時間だが無敵化できる能力。TF2の戦況を変える大きな追加能力と言える。防御が硬い敵陣は、この無敵化による虐殺で崩すのが重要となる。

- 挑発動作
デフォルトでGを押すと、キャラクターが持っている武器に応じた挑発動作を繰り出す。例えばSoldierなら持っているスコップで自分のヘルメットを狂ったように叩き、Heavyなら愛用のMinigunを愛しそうに抱きかかえる、Pyroなら掌から波動拳を繰り出すといった感じである。挑発中は3人称視点になる。ゲームに与える影響はほぼない。

- 強敵&リベンジ
こちらが仕返しをできずに同じ相手に何度も殺されると、その相手が自分にとっての「強敵」として認識されるようになる。そして強敵を倒すと「リベンジ」を達成したこととなり、通常より多くのスコアが加算される。


●クラスの特徴

Scout

足の速さを武器とする俊足の持ち主。二段ジャンプを駆使して普通は上れない場所を移動したり、Control Pointを素早く制圧できる特殊能力を持っている。反面、耐久力に関しては最低。身の軽さを活かして飛び回るトリッキーな戦い方を求められる。
Soldier

強力なRocket Launcher、平均より少し遅い程度の足、高い耐久力と、攻守両面に使える万能クラス。特に攻撃時は主力となる。Rocket Jumpなどのテクニックも健在。Rocketが主力なので先読みが必要なクラス。
Heavy

強力無比なMinigunで敵を蜂の巣にする重量級クラスで、耐久力も最高値。ただし足が遅く、Minigunを回転させているときは非常に遅くなって的になってしまう。そのため敵陣に踏み込むのは苦手(Sniperに殺される)で防衛に回ることが多い。
Demoman

通常のGrenade Launcherと設置型のGranade Launcherを使い分ける爆弾魔。敵が集中する場所への爆破攻撃、重要拠点のGrenadeによる封鎖を仕事とする。今回Hand Grenadeが消滅したため、爆発による強力な火力を得るにはこのDemomanしかいない。
Medic

Medi-Gunによる味方の回復を担当する医療班。対象についていきながらボタンを押しているだけで簡単に回復できる。一定量回復した後に得られるユーバーチャージは敵陣を崩す要。他のクラス制FPSや前作と違い、かなり治療役という性質が強調されている。
Pyro

火炎放射器を背負って敵を丸焦げにする放火魔。至近距離で浴びせられる火炎放射は敵を一瞬で灰にし、奇跡的に生き延びたとしても体は燃え続けて地獄の苦しみを味わうことになる。消耗が激しく至近距離でしか威力を発揮しないので、防衛に回るのが基本のクラス。
Sniper

スコープを覗き込んでやってくる敵を撃ち殺していく狙撃手。その威力は高くヘッドショットを決めれば全てのクラスを一撃で葬ることができる。ただし、狙撃の威力を高めるために集中する必要があるため、近距離で咄嗟に反撃することは難しい。
Engineer

Sentry Gun(砲台)、Dispenser(補給機)、Teleporter(瞬間移動装置)など設置することができる、チームの守備に欠かせない縁の下の力持ち。迂闊に飛び込んできた敵はSentry Gunによって勝手に肉塊と化す。Teleporterを敵陣に設置して味方を次々と送り込むこともできる。
Spy

どんなクラスにでも自由に変装する能力、透明化する能力、Knifeで暗殺する能力を駆使して相手を疑心暗鬼に陥れる諜報員。Engineerの設置した機械の破壊や、敵Medicを騙して回復させるといった芸当も可能。ただし正面からの戦闘には弱いため、バレると簡単に殺されてしまう。


●用意されているマップ

CTF_2FORT
CP_DUSTBOWL
CP_GRANARY
CP_GRAVELPIT
CP_WELL
TC_HYDRO


●その他

XBOX360のゲームに見られる「実績」を導入し、特定の条件を満たすと解除される仕組みになっている。ただし解除しても特典はない模様。またプレイ時間、最大獲得ポイントなどをクラスごとに記録してくれ、それらを自由に比較して並べてみることなどができる。



●動作環境

必要動作環境 推奨動作環境
OS Windows XP/Vista -
CPU Pentium4 1.7GHz Pentium4 3.0GHz
RAM 512 MB 1 GB
VRAM DirectX 8世代のカード DirectX 9世代のカード

必要動作環境だとさすがにまともにゲームができないと思う。推奨動作環境程度のPCなら十分に対戦可能だろう。Source Engineは元々軽い上に、TF2世代でもそこまでバージョンアップされていないので、比較的軽い部類に入る。またTF2はGrenadeが消滅したのでTFCに比べるとエフェクト処理が格段に少なくなり、人が増えたからといってそこまで極端に重くはならない。


●パッケージの種類と入手状況 (2007.11.17)

現状ではSteam版とパッケージ版(The Orange Box)しか存在せず、Steamでは単体購入可能だが、パッケージで買う場合はセットパッケージを買わなければならない。サイバーフロントの販売するThe Orange Boxの日本代理店版には通常版と、既にHL2(or EP1)を持っているユーザー向けの優待版が存在するが、この2つに差はなく、新規のプレイヤーでも優待版で問題ないとのこと(通常版の意味が全くない)。HL2とHL2:EP1を既に持っていた場合、重複した分を他のSteamユーザーにプレゼントすることができる。



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