Quake 4 作品解説

Last Update: 2007.10.16 / First Edition: 2007.05.06
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ゲームタイトル:
Quake 4 (クエイク4)

プラットフォーム:PC(Win/Linux), MAC, XBOX360
ジャンル:First Person Shooter
発売日:2005.10.18
製作:Raven Software
販売:Activision
ゲームエンジン:DOOM 3 Engine

メディア:DVD-ROM, CD-ROM
体験版:シングル&マルチのデモあり
最終バージョン:v1.4.2



●概要

Quake4はid Software監修の下、Raven Softwareが製作したFirst Person Shooterである。Quakeシリーズは1996年から続く、トップクラスの人気を誇るFPSシリーズの老舗。


●ストーリー

Quake4は突如として人類に戦いを挑んできた"Strogg"と名乗るサイボーグエイリアンと、それに徹底抗戦する人類の戦争を描いたSF作品。人類は血肉を求めて侵略してくるStroggを辛くも撃退し、大規模な奇襲作戦を仕掛けて敵地を内部から攪乱することに成功した (Quake2)。

前作のラストにおいて敵の首領Makronを撃ち滅ぼし、同時にBig Gunなどの主要防衛兵器も破壊した人類は、揚陸艦を上陸させて敵惑星Stroggosに大規模な攻撃を仕掛けることに成功する。ところがStroggは新たなMakronを作り上げて力を盛り返し、人類への反撃を開始する。Stroggosは一気に互いの総力をぶつけ合わせる戦場と化し、歩兵だけでなく強力な武装を持つWalkerや蜘蛛型の戦闘メカなどの最新兵器が投入されることとなる。

そんな中、Rhino小隊を乗せた宇宙船がStroggosへの上陸直前、対空兵器の迎撃を受けて惑星に不時着してしまう。何とか一命を取り留めた隊員の一人であるMatthew Kaneは、地面に埋まった宇宙船から脱出し、小隊へと合流することになる。あなたはこのKaneとなって、再び敵の首領Makronを滅ぼさなければならない。たとえそのために、自らがエイリアンになったとしても…。


●シングルプレイ

シングルプレイでは、プレイヤーはRhino小隊のKaneとしてStroggの部隊と戦い、時には仲間の援護も受けて、最終的にはStroggの首領であるMakronを倒すことを目的とする。ゲーム中は常に進行に応じてタスク(命令)が与えられており、これを次々こなすことでストーリーが進行していく。それぞれのレベルには個別に名前がつけられており、DOOM 3のようにそのレベルでのタスクを終えてEXITに入ることにより次のレベルに進むことができる。

Kaneは最初にBlasterしか装備していないが、マップに落ちている様々な武器を拾って装備することができる。さらにそれらの武器は特定のイベントで強化され、同じ武器でも装弾数が増えたり、リロードが早くなったり、追尾機能がついたりする。また主人公であるKane自身もゲーム中のイベントによって強化される場面があり、これによってHealth&Armorの最大値が増え、移動速度が速まり、HUDも改造されるといった変化が表れる。

ゲーム中には味方の海兵隊員も出現し、行動を共にすることも多いが、彼らに命令を下したりすることはできず、また決められた場所を通り過ぎると仲間はいなくなってしまう。仲間にはそれぞれに耐久力や攻撃力が決められているが、攻撃力は非常に高い設定となっている。仲間の中には衛生兵と技術兵と呼ばれるタイプのものがおり、彼らは生きている限りプレイヤーのHealthとArmorを全回復してくれる。

ゲーム中にはVehicle(乗り物)が登場する場面もあり、その場合はプレイヤーが乗り込んで操作することができる。Vehicleにはそれぞれ独自の武装と装甲があり、装甲は基本的にシールドによって守られている。そのどちらも生身の状態とは比較にならないほど強力で、多数の敵を容易く蹴散らすことが可能となる。


●登場人物

- Matthew Kane (マシュー・ケイン)
本作の主人公であり、前作の"Bitterman"とは異なる。Rhino小隊に所属する宇宙海兵隊員。階級は伍長で年齢は23歳。宇宙船の不時着時に運良く生き延びることができたが、その後の戦いで過酷な運命を背負わされることとなる。ゲーム中は寡黙で、戦闘時の呻き声などを除けば一切言葉を口にしない。

- Scott Voss (スコット・ヴォス)
Rhino小隊隊長。年齢は30歳。右目付近に爪で引き裂かれたかのような古い傷跡があるのが特徴。Kaneの才能を見込んでRhino小隊に引き込んだ人物。いかにも海兵隊員という感じで力強く頼りになる男だが、作戦の途中でStroggに捕らえられてしまう。

- Jeremiah Anderson (ジェレミア・アンダーソン)
Rhino小隊の衛生兵。小隊の中では最年少の19歳。その経験の浅さが死に繋がってしまう。

- Johann Strauss (ジョハン・ストラウス)
Rhino小隊の技術兵。優れた技術を持っており、終盤はStroggの防衛を崩すために重要な役割を果たす。

- Guardian (ガーディアン)
Stroggの本部を守護する超巨大サイボーグ。ジェットによって空中を浮遊し、全身に装備した重火器を放って標的を攻撃する。

- Makron (マクローン)
新たに作られたStroggの首領。Stroggの例に漏れずサイボーグであり、非常に巨大な体を持っているが、その姿や形態変化の仕方、攻撃方法は先代Makronとは大きく異なる。普段はその体を足にくっつけて移動しているが、分離して飛行することもできる。

Matthew Kane Scott Voss


●登場武器

シングルプレイとマルチプレイでは武器の性能(威力など)が異なっている。シングルプレイでは特定のイベントによって武器が強化されることがある。一部はStroggの武器、あるいはStroggの技術を応用して作られた武器という設定になっている。

- シングル&マルチ共用 (Blasterのみシングル専用)

Blaster 弾数無限のビーム兵器。今作では弾の色が白くなり、タメ撃ちが可能となった。また全体的に使い勝手が向上している。Flashlightが付いている。
Machinegun 一撃は弱いが高い連射性能を誇る武器。ズームすると一撃の威力が増す代わり連射性能が落ちる。Flashlightが付いている。改造によって装弾数が倍になる。
Shotgun 一度に複数の弾を散らす散弾銃。距離が近いほど高い威力を発揮する。改造によってリロード性が高まる。
Hyperblaster 弾速が遅い代わり一撃の威力と連射性が高いエネルギー弾を放つ。弾には爆風がある。改造によって装弾数が増える。
Nailgun 弾速は遅いが威力が非常に高い釘を撃ち出す。釘には爆風がある。改造によってズームとロックオン機能がつき、敵を追尾するようになる。
Rocket Launcher ロケットを撃ち出し、着弾すると爆風を発生させて近くの敵にダメージを与える。改造によって3発まで装弾可能になり、リロード速度も速くなる。
Grenade Launcher 転がるGrenadeの弾を撃ち出す。敵に触れるか一定時間経過すると爆発してダメージ。
Railgun 弾を高速で射出し、高威力で完璧な精度を誇る。ただし非常に連射性能が低い。改造によって敵を貫通するようになる。
Lightning Gun 威力の高い電撃を瞬時に打ち出す。高出力高威力だが消耗は激しく補充はききにくい。改造によって電撃が周囲の敵に跳ね回るようになる。
Darkmatter Gun 周囲の物質を吸い寄せる巨大な何かを放出し、触れている敵に大ダメージを与え続ける。ただし一発ごとに長いリロードが必要になる。敵にもこの武器を使用する者がおり、その場合はプレイヤーが強制的に弾に向かって引っ張られてしまう。


- マルチ専用

Gauntlet 最初から装備している。高速回転する丸いノコギリ。接近戦専用武器だが、触れれば大ダメージ。
Napalm Launcher 着弾するとしばらく火炎を残留させる弾を発射する。火炎に触れているプレイヤーはダメージを受け続ける。


●登場エイリアン

一部はQuake2に登場するエイリアンのリメイクにあたる。Stroggはそのほとんどが機械を移植したサイボーグであるため、純粋な生物は少ない。

Strogg Marine 最も弱い人型のStrogg。比較的多く肉の部分が残っている。腕につけた武器で攻撃してくる。
Strogg Tactical Transfer 主に人類をStroggの工場で改造して作られたエイリアンだと思われる。ゲーム中では実際にこのStroggを生み出す工場を見ることができる。能力的には強化版 Marineにあたり、多彩な武器を使い分ける。
Berserker 高い耐久力と素早い動作で接近戦を挑んでくる敵。両腕に接近戦用の武器を装備している。また今作では腕から電撃を放つことによって遠距離戦も行えるように進化している。
Gunner Berserkerとは対称的に遠距離戦用武器を装備したStrogg。
Grunt 巨大な体躯に任せて突進してくる猛獣のような敵だが、マシンガンも備えている。
Gladiator 顔は人型だがほぼ全身が機械に置き換わっており、腕に装備した巨大なRailgunを放ってくる。今作からはシールドを発生させる機械も内蔵されているようで、守備力も格段に上昇している。Railgunは破壊することができる。
Sentry 浮遊する砲台のような敵。体の下に動力源と思われる赤ん坊のような生物を保存している。
Heavy Hovertank 空中を浮遊し、弾速は遅いが精密な追尾ロケットを放ってくる強敵。
Iron Maiden 空中を浮遊し、テレポートしながら攻撃してくる女型Strogg。前作とは性質が大きく異なっている。
Zombie Stroggの廃棄所に棄てられている、不良品(?)となった人類の残骸。意思は既にないらしく、緩慢な動きをしながら周囲の人間に襲い掛かってくる。
Scientist 背中に武器にもなる手術道具のようなものを装備しており、上半身だけで浮遊している医療担当のStrogg。
Stream Protector 蜘蛛の足を持つStrogg。ホーミングするミサイル、ブラスター、火炎放射器など多彩な攻撃手段を持つ。
Teleport Dropper 全身にStroggを召還するための小型テレポーターを装備しており、それらを射出することによって一度に複数体の敵を出現させる強敵。
Light Tank 火炎放射器とRocket Launcherを装備した人型の敵。火力だけでなく耐久力もべらぼうに高い。

Berserker Gunner



●マルチプレイ

用意されている対戦形式はDeathmatch, Team Deathmatch, Tourney, Capture the Flag, Arena CTF, Dead Zoneの6種類。これとは別にBuy Modeをつけることによって、Counter-Strikeのような武器購入システムを各ルールに付属させることができる。最大プレイ人数はデフォルトで16人まで。

マルチプレイモードはシングルとは大きくプレイ感覚が変わり、プレイヤーの移動速度の大幅な上昇、リロードという概念の消失、が発生する。このためマルチプレイのプレイ感覚は、従来のQuakeシリーズに極めて近くなる。またStrafe JumpやRocket Jumpといった加速・ジャンプテクニックも継承されている。HealthとArmorの限界値は200になるが、100を越えている場合は原則として時間と共に減少する。

Quake3から進化した部分として、弾がポータルを通して瞬間移動するようになったこと、Grenadeの弾がジャンプパッドで弾むようになったことが挙げられる。


- Deathmatch
自分以外の全てのプレイヤーが対戦相手になる完全なる殺し合い。最初に決められたスコアを稼ぐか、一定時間内に最もスコアを稼いだプレイヤーが勝者となる。"Free For All"とも呼ばれる。

- Team Deathmatch
Deathmatchを2チームに分けて行うもの。決められたスコアを稼いだチームか、一定時間内により多くのスコアを稼いだチームが勝利する。Quake4ではMarine(海兵隊)とStrogg(ストログ)のチームに分けられ、それぞれ専用のスキンになる。

- Tourney
1v1の決闘をトーナメント方式で行っていくモード。敗者はスペクター(観戦者)になる。

- Capture the Flag
MarineとStroggのチームに分かれ、敵陣にあるFlag(旗)を奪って自陣まで運ぶことによりスコアが加算される。ただし敵の旗を持った状態で自陣の旗にタッチしなくてはならないので、互いに旗を奪い合った状態ではスコアにならない。このモードでは相手を殺しても直接的な勝利には結びつかない。

- Arena CTF
基本はCapture the Flagと同じだが、それに専用のパワーアップアイテムを追加したモード。Quake3のアドオンである「Quake3: Team Arena」のシステムを継承したモードだと言える。

- Dead Zone
1.3 Patchによって追加された新ルール。2チームに分かれて対戦し、互いのチームがマップ内に落ちている"Rune"を拾ってから、マップ内に設置されている"Dead Zone"と呼ばれるエリアを目指す。Runeを所持しているプレイヤーがこのエリア内にいるとそのチームにポイントが入っていき、これが規定値に達すると勝利となる。ただし、相手側もRunetを同じZone内に持ち運んでいる場合は、その相手が死んでドロップするまでポイントは入らない。Runeはどこに置かれているものでも全てのプレイヤーが拾うことができ、死亡するとドロップされる。ただしRuneは拾ってから一定時間が経過すると強制的にリスポーン場所に戻ってしまう。初期設定では勝利スコアは120、Runeの持続時間は45秒。

対戦画面 設定画面


●パワーアップアイテム

- 共通
誰でも取得することができる。一定時間が経過すると効果は切れるが、その前なら持ち主が死んでもその場にドロップされ、他人がその効果を受け継ぐことができる。ただし減少した効果時間はリセットされない。

Quad Damage 全ての武器の威力が4倍(Quad)になる。爆風の威力も増加するので、自爆の危険性も上がる。
Invisiblity プレイヤーのスキンが透明に近くなり、視認が困難になる。そのため相手の命中率を下げる効果が望めるが、プレイヤーのヒットボックスには何の変化もない。
Regeneration Healthが100以下の場合は15/sec、100以上の場合は5/secのペースで自動回復するようになる。
Haste 移動速度が高まり、高速移動できるようになる。また武器の連射速度が上昇する。


- Arena専用

各陣営に1種類1つずつしか落ちておらず、複数のプレイヤーが同じパワーアップを取得することはできない。効果時間は死ぬまで。通常のパワーアップ(Quad Damageなど)と同時に取得することも可能。

Scout 移動速度が著しく増加する代わり、Armor値が0になり、Armorを一切拾えなくなる。
Guard Armorが200増加し、100を越えても自動減少しなくなる。さらにRegenerationの効果を得られる。
Doubler 全ての武器の威力が2倍になる。
Ammo Regen 携行する全ての武器の弾薬が自動で補充される。ただし初期値は上回らない。同時に武器の連射速度も上昇する。


●eSportsとしてのQuake 4

一般層の間では無残な結果に終わったQuake4のマルチプレイだが、eSportsの世界ではこれを新しいタイトルとして取り入れて現在でも大規模な大会が開かれている。その際は素早いセッティングのためにMODであるQuake4 Maximiser (Q4 MAX)が使用されている。Quake3で世界的に知られているFatal1tyもQuake4には積極的に取り組んでいるが、以前ほどの成績は残せず3位前後であることが多い。


●v1.4.2 Patch

発売直後は大きなバッシングも受けたQuake4だが、その後プレイヤーが離れていく中でも根気強くアップデートを行っている。パッチ内容はほぼマルチプレイの修正に集中して作成されている。現在の段階で最大fpsの引き上げ、Q4TVという観戦機能搭載、ネットコード改善、CPUのマルチコア対応、Ambient Light機能によるパフォーマンス向上、ゲームバランスの調整、数多くのマップや新ゲームモードの追加など、パッチによりI/F、バランス、ボリュームの全てが大きく改善される。

Q4MAXを導入した時の対戦画面 Ambient LightをONにして軽量化した画面



●動作環境

必要動作環境 推奨動作環境
OS Windows 2000/XP -
CPU Pentium4 2GHz, Athlon XP 2000+ -
RAM 512MB -
VRAM 64MB -
HDD 2GB -

必要動作環境は高めになっているが、DOOM 3と同程度の重さと思っていい(元々D3の必要動作環境はまともに動作させられるレベルではなかった)。推奨動作環境は特に書かれていないが、P4 3GHz, RAM 1GB, VRAM 128MB(Geforce 6600GT以上のカード)程度のスペックがあれば、設定を高めにしてもfpsの落ち込みは少ない。動作はかなり安定しておりトラブルはあまり聞かない。

マルチプレイを快適に遊びたい場合は設定を変更するとしても上記のようなスペックでは満足にプレイできず、デュアルコアCPUに上等な256MB搭載のVGAくらいは必要になる。一応パッチを当てた状態だとcfgにr_forceAmbient "1"を書き足すことによって、色がおかしくなるが滑らかな画面を保ちつつfpsを大きく稼げる。


●入手状況

既に廉価版が出回っている。Special Editionというのが存在し、Quake2本編に二本の拡張パック、メイキングが付属する。ただしこれは既に出回っておらず、また権利関係の問題でQ2のBGMを再生するためのCDが未収録なので完全とは言えない。発売当初はLivedoorが間髪いれずに日本語マニュアル版を出してサーバー提供を行うなどのサポートも見せていたのだが、本社がアレな状況になったのでその後サポートが完全に打ち切られてしまった。ただ本作に日本語マニュアルの必要性は全くない。日マも単純に薄っぺらい英語マニュアルを訳しただけなので価値無し。

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I Feel Groovy


●Bonus DVD

Special Editionに付属するDVDには、Quake2と2つのアドオン(The Reckoning, Ground Zero)のフルバージョンが含まれている。ただし音源がないため、これだけではBGMは再生されない。その他にもメイキングなどを収録しており、それぞれ5分程度の長さがある。内容的には特に珍しいことは行っておらず、普通のメイキングという感じである。


特典内容
Quake 2
Quake 2: The Reckoning
Quake 2: Ground Zero

Art Gallery
E3 (出展時のQ4ブースの様子)
Game Trailer
Making of
Rhino Squad (声優による解説)
Weapons Vehicles (武器や兵器の解説)



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