Kane & Lynch: Dead Men 作品解説

Last Updated: 2008.01.09 / First Edition: 2008.01.06
批評/攻略


ゲームタイトル:
Kane & Lynch: Dead Men
(ケイン&リンチ: デッドメン)

プラットフォーム:PC, XBOX360, PS3
ジャンル:Tactical Shooter, Third Person Shooter
発売日:2007.11.14
製作:IO Interactive
販売:Eidos Interactive
ゲームエンジン:Glacier Engine

メディア:DVD-ROM, Blu-Ray Disc
体験版:有り



●概要

IO Interactiveの開発した3人称視点でのTactical Shooter(TPS)。同社が2003年に発売したTactical Shooterである"Freedom Fighters"の実質的な後継作品である。プレイヤーは犯罪組織の一員(Kane)となり、精神異常者の相棒(Lynch)と共に様々なミッションをこなしていく。ほとんどの場面では3,4人の仲間と行動をし、彼らに指示を出して出現する敵を倒さなければならない。


●登場人物、ストーリー

Adam "Kane" Marcus

物語の主人公。彼は元々はコンサルタントとして働いており、比較的普通の人生を送っていた。しかし彼の2歳になる息子が、彼の銃で遊んでいる間に誤まって自らを撃ち抜き死亡してしまったときから転落人生が始まる。彼の妻はそのことでKaneを激しく責め、5歳の娘を連れて去ってしまう。その後細かい経緯は不明だが、Kaneは落ちぶれたもののその優秀な頭脳を活かし"The 7"と呼ばれる傭兵部隊(犯罪組織)の一員となっていた。しかし今度はその組織での仕事に失敗し、部隊は壊滅。Kaneは唯一の生き残りとして命辛々逃げ延びたものの、多くの証拠が残っていたため有罪となり死刑宣告を受けてしまう。
James Seth Lynch

もう1人の主人公。Lynchは危険な精神分裂症の男である。彼は常に薬を飲んで精神を安定させようとしているが、一度意識がブラックアウトするとその間の記憶は吹き飛び、自分でも何がなんだか分からない行動をとってしまう。そしてあるとき、彼の意識のないときに妻Annaを殺してしまうという最悪の結果を招くことになる。彼はすぐに救急隊を呼んでから逃げ出したが、そのまま逮捕され死刑宣告を受けるのだった。彼自身は自分は完璧な夫であり、無実だと信じている。

物語はこの2人の死刑囚が護送車の中で出会うところから始まる。死刑囚を護送中の車は突如として襲撃を受け、KaneとLynchは外界に解放される。実は彼らを救出したのは、全滅したと思われた"The 7"のメンバーだった。彼らは自分たちの計画を実行するため、裏切り者であるKaneの妻と娘を人質に取り、自分たちの命令に従うように脅迫する。Lynchは"The 7"のメンバーになることと引き換えに、Kaneの監視と補助の役割を任されることになる。

2人は"The 7"の命令に従い各地で犯罪活動を行うようになるが、あることをキッカケに反旗を翻すことを決意し"The 7"に恨みを持つ囚人たちを解き放ちに行く…


●ゲームプレイ

プレイヤーはメンバーのリーダーであるKaneを操作し、味方に命令を下していく。

  • 曲がり角や障害物の裏に移動すると自動でカバーに入り、隠れながら攻撃可能
  • 命令はRegroup(ついてこさせる)、Fire(攻撃させる)、Move In(移動して待機)の3つ
  • 持っている武器やグレネードを味方NPCと自由に交換可能
  • 弾薬が切れたときに仲間から受け取ることが可能(回数制限有り)
  • 倒れた場合は仲間同士で蘇生できる。ただし短時間に連続で倒れると蘇生できずに死ぬ

典型的なカバー型のTPSで、味方と自分の体を障害物に隠しながら敵を倒すのが基本。バランス的には味方は耐久力が高い代わりに攻撃の命中精度が低めなので、味方を囮&弾幕に使いつつプレイヤーが敵を狙って仕留めていくパターンになる。死んだとしても連続でなければ蘇生可能なのでリカバリー性が高く、それほど警戒せずにどんどん進んでいくことができる。武器に関しても、プレイヤーがShotgunを使いたければShotgunを持った味方と交換したり、逆に機関銃を味方に持たせて前面に突っ込ませるといったことができる。ただ味方はどんな武器を持とうが能力はさほど変わらない。


  • 隠れた状態で攻撃すると銃身だけ出して攻撃
  • 狙いをつけて撃つと大幅に命中率が上がる
  • 姿勢は立ち、しゃがみの2種類
  • 残弾数やマップといったHUDの情報は普段は隠されており、ボタンを押したときに表示される

カバーについた状態で攻撃すると、ほとんど体を晒さない専用の攻撃モーションになり被弾しにくい。狙いをつけると体を晒さなければならないが、ほぼ狙った地点に弾が着弾するので敵を倒しやすくなる。隠れたままだとなかなか敵を倒せないので、狙いをつけて撃つのが基本になる。

  • 完全な一本道でありルート選択などの自由はない
  • ミッション数は全16だが、最後の分岐によってはその前に終わることもある

ひたすら敵を倒しながら進んでいくタイプで、常に目標は存在するが確認しなくても前進していればいつの間にかクリアできる。一応マルチエンディングになっているのだが、ある場面の二択によって展開が変わるだけで複雑な分岐条件はない。


●グラフィック

Hitman: Blood MoneyバージョンのGlacier Engineを改造している。場面によっては大量のNPCが雪崩れ込むように動いたり、壁や柱といった地形が破壊されて崩れていくのが特徴的。余談だが開発元のIO Interactiveは、Freedom Fightersを作るときもHitman: SA仕様のGlacier Engineを使い回していた。


●マルチプレイ

Coopに対応しているがオフラインでの画面分割でしかプレイできない。Fragile Allianceという専用ルールでの対戦をすることも可能。XBOX360とのクロスプラットフォーム対戦を行うには、XBOX Liveのゴールドメンバーシップ(有料)を持っている必要がある。PC同士の対戦なら無料でプレイ可能。


●その他

  • ゲームが発売する前から映画化が決定したことで大きな話題となった。
  • 大手ゲームサイトであるGame Spotの記者がK&Lを低く評価したことでEidosからクレームが入り、そのせいで記者が解雇された、という“噂”が立ち、物議を醸した。
  • ゲーム中にはRetomotoといった変な名前や、奇怪な内容・発音の日本語が多数存在する。



●動作環境

必要動作環境 推奨動作環境
OS Windows XP SP2 / Vista -
CPU Pentium4 2GHz / Athlon XP 1800+ -
RAM 1 GB -
VRAM 128MB Geforce 6600 / Radeon X1300 -
HDD 7 GB -

VGAにRadeon X1300以上を要求することからShader Model 3.0対応が必須と思われる。Hitman: Blood Moneyより重いゲームで、快適に動かすには必要動作環境の倍程度のスペックは必要。Athlon64 X2 5600+, RAM 2GB, Geforce 7800GTX 256MBで解像度1280*1024で他を最高設定にした際に、通常の場面で30-40fps、重い場面で20-30fps程度。設定を変えればさほどディテールを損なわずに50-60fps程度。セッティングガイドに比較画像を載せておいたので参考にされたし。


●入手状況 (2008.01.06)

新作なので現在は入手に困らないが、雰囲気的に早く市場から消えそうなので確保したい場合は今のうちに。限定版などは私の知る限りでは存在しない。

GDEX
I Feel Groovy
洋ゲーカオス



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