Hitman: Codename47 作品解説

Last update:2006.09.23
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【基本情報】

ゲームタイトル:
Hitman: Codename47
(ヒットマン: コードネーム47)

プラットフォーム:PC
ジャンル:Third Person Shooter
発売日:2000.11.19
製作:IO Interactive
販売:Eidos


【ゲームの特徴】

・殺した敵に変装しながら任務を遂行する新しいステルスアクション
・クリア方法がプレイヤーに委ねられた高い自由度
・変装した47を見つけようとする高度なAI
・リアルな人体のアニメーション
・任務の内容によって報酬が変わり、その報酬で武器を買うシステム


【スクリーンショット】



【世間の評価】

後にEidosの看板タイトルの一つとなり、IO Interactiveの名をPCゲーム業界に広めることとなった「Hitmanシリーズ」の第一作が本作「Codename47」である。最も、その後全TPSゲームの中でも屈指の出来栄えとなる続編が誕生しようとは、このときは誰も予想することができなかっただろう。

初代「Codename47」は続編の高い評価とは裏腹に、かなり賛否両論な奇作という扱いだった。独特の陰湿で、それでいて無機質な世界観、殺した敵に変装するシステム、理不尽な難易度、やりにくい操作方法など、とにかく尖ったゲームで人を選び「これは斬新で面白い!」あるいは「バランスが破綻していてつまらん」といった意見に分かれたのである。海外の大手サイトでも50点〜90点と評価が安定せず、結局のところ「変なところを許容できる人には面白い」ということで落ち着いたと思う。

良さとして挙げられるのはなんといっても変装システムで、変装をするという行為と、それにより得られる自由度で、Hitmanには欠かせない重要システムとなった。また武器を自由に選んで持ち込める、任務を達成する方法はプレイヤー次第というプレイヤー任せのデザインはコアなPCゲーマーに高く評価されることとなる。一方ではやりにくい操作や後半の異常な難易度、発生しやすいバグなどで、単なるB級ゲームの烙印を押されてもいる。

詳しくは当サイトのレビューを参照のこと。


【システム】

●ミッション
・ミッション制で、Hitmanは主にターゲットを暗殺して脱出地点まで戻ることを目的とする
・クリア方法は、目的さえ達成していればどのような方法でも構わない
・ミッション開始前に手持ちの金で必要な武器や弾薬をそろえることができる
・ミッションをクリアするとそれに見合った報酬を受け取ることができる
・ゲーム中、市民を不必要に殺したりすると、クリア後に工作金などを取られる。金がなくなってもゲームオーバー

ミッション内容そのものは独立したものが多く、武器などは毎回買いなおすことになるが、中盤の麻薬王編のように複数のミッションが繋がっていることもあり、その場合は装備を引き継ぐことになる。報酬金額は物語が進むにつれて難易度とは関係なく増えていく傾向にあり、後半は余ると思われる。ただし関係ない市民や警官を殺したときにかかるもみ消し量はかなりのもので、一人$5,000と高額である(最初の任務の報酬は$13,000)。そのため関係ない人間の殺害に関してはある程度自粛する必要がある。ミッションはほとんどの場合、ターゲットを殺しただけでは終わらず回収地点まで逃げることによって初めて達成になる。そのためターゲットを暗殺してから、追っ手を振り切って逃げる方法まで考えておかなければならない。


●ステルス
・Hitmanは死体から衣服を剥ぎ取り「変装」することができる
・「変装」した状態では、変装した人物と同じ権限を持つことができる(敵から攻撃を受けない、建物に入れるなど)
・裸の死体が発見されたり変装する瞬間を目撃されたりすると、その変装は無効となる
・死体は引きずって移動させることが可能
・武器を所持しているのを目撃されると、服装によっては怪しまれる
・武器は小さいものなら懐に隠せる。大きな武器は地面に捨てることができる

変装のために服を着替えるが、着替えた服は持ち運べずその場に置かなければならないので、いつでも自由に変装できるわけではない。ただし着替えられる回数や服の使用回数、耐久力などは設けられていない。変装がバレるとそれが周囲のAIに伝達され、変装していても関係なく攻撃してくる。なおHitmanは最初は黒いスーツにネクタイという格好をしているが、この服装は基本的に「一般市民」としてAIに認識される(理由がなければ別に攻撃されない)。武器はピストルやサブマシンガンといったものならある程度スーツに仕込むことができるが、AKなどの大型武器は隠せない。ただし地面に置いて後で拾うことなどはできる。また例えば普段Uziを装備している護衛に成りすましたのなら、Uziを堂々と持っていても怪しまれない。


●移動
・忍び歩き、歩き、走りといった動作を使い分けられる
・二段階までLean(覗き込み)可能
・ジャンプは不可

移動が速いほど音が大きく発生する仕組みになっている。ただし走っていても、真後ろに近づくまで相手は振り向いたりしない様子。ジャンプは基本的に不可能だが、バルコニーの端に移動したりすると隣のバルコニーに飛び移れる場面もある。覗き込みは少し特殊で「体を傾けて覗き込む」「片足を踏み出して覗き込む」と二段階用意されている。


●戦闘
・ヘルスと防弾チョッキの上限は100。回復不可能
・ヘッドショットを受けると基本的に即死
・弾は完全に狙った場所には飛ばずある程度ばらける
・ピアノワイヤーやナイフで背後から攻撃すると即死攻撃になる

ヘルスは開始時に100、最初の買物で防弾チョッキを購入するとさらに100のアーマー値が追加される。ゲーム中にヘルスキットなどは一切なく回復不可という仕様。バランスはこの手のTPSゲームにしてはややシビアで、運が悪いと敵の攻撃を頭に受けてあっさり死亡する可能性もある。特徴的なのはワイヤーやナイフなら音もなく即死攻撃を仕掛けられる点で、ボス級の敵も即死させることができる。ゲーム中は音の発生しない暗殺手段で敵を殺し、変装することが重要になる。


●セーブとゲームオーバー
・クイックセーブ不可。有限のコンティニュー制
・コンティニューは復活地点で復活するだけで、状況はリセットされない

クイックセーブすることができず、死んだ場合は特定の地点でレスポーンするというシングルプレイゲームとしては特殊なシステムになっていることに注意。このため変装を見破られた状態で死ぬと、復活した瞬間にすぐ攻撃されるということが起こりえる。状況をリセットするにはミッションをやり直すしかない。


【シングルプレイ】

シングルミッションのみでマルチプレイなどは一切無し。ミッションは順に進行していくが一度クリアしたミッションはいつでもプレイできるようになる。ミッション開始時の資金は直前のミッションクリア時のものが保存されていく。ミッション数は全部で13。最初にトレーニング用のミッションがあり、謎の「声」に従ってゲームの基礎を学ぶことができる。その後「中国」「コロンビア」「ハンガリー」「オランダ」と世界各国を渡り歩いていき、マップの雰囲気も途中で大きく変化する。


【登場人物】

・47(フォーティセブン)
プレイヤーが操るHitman(暗殺者の意)。白人で身長は5フィート10インチ、スキンヘッドで常に無表情。また後頭部にはバーコードのようなマークが刻まれている。病院にいたときより前の記憶が一切なく、最初からあらゆる暗殺技術を身につけている。父親と名乗る声に従って目覚め、暗殺者としての行動を開始する。

・謎の男
47の父親と名乗る男で声とシルエットしか分からない。精神病院の地下で眠っていた47を目覚めさせ、扉を開けて脱走させた。47の出生に大きく関わっている。

・機関
47に暗殺の依頼を出している組織。この組織のダイアナという人物を通じてのみ、47は指令を受け取ることができる。機関の所在地や目的などは一切不明。


【動作環境】

ハードウェア 動作環境 推奨環境
OS Windows95/98/Me/XP -
CPU Pentium2 266Mhz Pentium3以上
RAM 64MB以上 96MB以上
VRAM 12MB以上 16MB以上
HDD 400MB以上 -

2000年のゲームとしてはビデオメモリが多く必要なことくらいで、その他は普通か。当時は動作環境VRAM 12MBがややネックといえたが、私の実験で何故かVRAM 8MBのPC使用による解像度1024*768でスイスイ動いてしまったという変な結果あり。他の解像度にすると画面が見えなくて動かないのだが、何故か中間の解像度にしたときのみちゃんと動いた。よってVRAM 12MBあれば割と快適に動作するのではないだろうか(これはちょっと推測だが)。まあ2005年現在ではほとんどのPCでスムーズに動作するだろう。NT系列は未対応となっているが、Win2000でも一応動作した。ただし一部の武器データが表示されないという不都合もあった。

気をつけて欲しいのはWindows98SEを使っている場合だ。この場合に限り、DirectXのバージョンが7より上だとBGMが聞こえなくなってしまうというバグがある。解決するにはOSを変えるか、特殊な手段でDXを一度削除し、古いバージョンにするしかない。またパッチに関しても問題があり、日本語版では英語版のパッチを適用できない。ゲーム中には一部日本語版でのみ直っていないバグというのがあり、それが発生するとゲームがクラッシュしてしまう危険性がある(それほど深刻ではない)。


【パッケージの入手状況と日本語版】

現在いくつかの販売会社から廉価版が発売されており、通販での入手は比較的容易なゲームである。またHitmanは海外ではかなりの人気シリーズなので、今後もセット販売されたり新しい廉価版が出る可能性は十分にある。

次に字幕付きの完全日本語版だが、代理店を引き受けたツクダシナジーは既に倒産しており生産は完全に中止されている。また今後再販される可能性も極めて低いといっていいだろう。「通常の日本語版」「価格改定版」と2種類のパッケージが存在しており、数はそこそこ出たはずなのでオークションや中古ショップを探せばまだ見つかる可能性はある。Hitmanはそのダークな世界観も魅力の一つなので、英語が苦手な人は当然日本語版を入手できたほうが良い。マニュアルも詳しくかなり良い出来である。ただしゲームそのものをクリアしていくだけなら、英語はミッション目的さえ読めれば何とかなる。また日本語だとパッチによるサポートがないことも忘れてはならない。

日本語マニュアルの総ページ数は51。


【パッケージ裏】

闇の世界、「欲望」「暴力」「嫉妬」が渦巻く
混沌の世界に生まれた一人の男。
正義も悪もない、血塗られた世界で
ただ生き延びるために、何の感情もなく、
彼は今日も闇に潜み、任務を遂行する。
そんな彼に任務を送り続ける謎の「機関」。
そして、失われた過去の記憶。

いずれ、「47」の謎がすべてを明らかにするだろう…


●アクション性、シューティング、アドベンチャー性が程よくミックスされた、まさに革命的なゲーム。
●潜入、攪乱、変装など、様々な手段が必要となる。なにしろ敵は闇の世界で有名な者達ばかりなのだから。
●モデリングされたキャラクターはなんと80人以上!
●敵AIの進化。見て、聞いて、判断した上でお互いに協力して行動する敵集団。リアルな戦闘。
●全12面の広大なマップ。香港、ブタペスト、ロッテルダム、コロンビアなど、3つの大陸を舞台に行われるシリアスアクション。
●実在する銃火器を使用。さらにリアルなゲーム展開が楽しめる。


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