Hitman: Blood Money 作品解説

Last Updated: 2007.12.13 / First Edition: 2006.11.08
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ゲームタイトル:
Hitman: Blood Money (ヒットマン: ブラッドマネー)

プラットフォーム:PC,PS2,XBOX,XBOX360
ジャンル:Third Person Shooter
発売日:2006.05.30
製作:IO Interactive
販売:Eidos Interactive
ゲームエンジン:Glacier Engine

メディア:DVD-ROM, Download
体験版:シングルデモ一本



●概要

海外では人気が高く、Eidosの看板となっているHitmanシリーズの4作目。前作で47が仕事を請け負っていた”機関”そのものの存在が危うくなり、47や仲介役のダイアナ自身も敵対組織から隠れつつ、仕事をこなしていく。基本的に各ミッションは独立した1話完結型のストーリーになっているが、今回は47に関して話を進めていく謎の登場人物が、47の仕事の軌跡を辿る形でゲームが進行していく形式になっている。ちなみに複雑な分岐条件などはないが、一応2種類の終わり方が用意されている。


●ゲームプレイ

プレイヤーは伝説の暗殺者"47"となり、謎の機関から任務を請け負っていく。ミッション前のブリーフィングで持っていく武器を選択することが可能だが、基本的には現地調達となる。武器にはピアノワイヤー、2丁拳銃、スナイパーライフルなどがある。現地ではターゲットの他に多数の一般人や警備がおり、まず普通の一般人として様子を探り、それから誰かを殺してその人物に変装し、死体を隠す。すると変装がバレない限り、他人は47のことを変装した人物だと勘違いするようになる。これを利用して立ち入りが許可されない場所に忍び込み、ターゲットを暗殺するのがHitmanの基本である。

ただし清掃員に変装したのにスタッフルームに入るなど、怪しい行動を取ればNPCの警戒心が増し、最終的には変装が見破られてしまう。また服を剥ぎ取られた死体が見つかる、殺人現場を見られるなどしても変装が無意味になってしまう。この場合プレイヤーは武器を使ってその場の敵を倒し、一度隠れた上で別の人間に変装すれば、再び他人に成りすまして潜入を続行できる。

このように隠密行動でターゲットに迫っていくゲームであるが、戦闘によって道を切り開くこともでき、例えばある程度まで潜入したら突然マシンガンを取り出して、その場にいる敵を皆殺しにして逃走、といったこともできるバランスになっている。ただし、安易な戦闘でも解決できてしまうバランスは評価の分かれるところである。


大工に成りすまして潜入し、スナイパーライフルを組み立てる47


●追加要素

- 新アクション

BMでは47の取れる行動のバリエーションが大きく広がっている。肉弾攻撃は対象との位置関係によって攻撃方法が変わり、正面から向き合っているときは頭突き→パンチと繰り出して相手を気絶させることができる(左図)。また背後からでは突き飛ばし攻撃になり、状況によっては崖や海に突き落とすことができる。

エレベーターのハッチは何故か必ず開いており、そこによじ登った状態で真下にいる敵にワイヤーでの首絞め攻撃を加えることが可能。相手は即死し、さらに死体はエレベーターの上に引き上げられるので見つかることがなくなる。ピストルなどの武器を持った状態で敵の背後に接近するとその敵を盾にすることができ、正面にいる敵は攻撃を躊躇う。また攻撃された場合でもある程度人質がダメージを吸収してくれる。ただし盾のない方向にいる敵からは普通に攻撃を受けてしまう。

今作ではマップ内に物を収納するための大きな箱がいくつも設置されており、敵の体をそこまで運んでくると中に隠すことができる(右図)。また半開きになっているクローゼットも設置されており、見つかっていない状態でその中に入ると完全に姿を隠すことができ、またわずかな隙間から外の様子を観察することもできる。


- 新アイテム

コインは無限に持つことができるアイテムで、投げたり足元に落とすことにより音を発生させ、見張りを移動させたり視線を逸らすことができる。ただし相手に見られた状態でコインを投げても無意味。拾いなおす必要はなく、使っても何度でも補充される。さらに今までの作品で特定のミッションに設置されていた「毒薬」「爆弾」は基本装備に加えられ、全ミッションで自由に使えるようになった。毒薬はビンではなく注射器の中に入っており、任意の食べ物に直接打ち込んだり、また敵を背後から殺すのに使うことができる(寝ている敵も殺害可能)。


●報酬システム

今作では47の所持金という概念が復活しており、高ランクを獲得するほど高収入を得ることができる。逆に最初のスーツに着替えず変装したままミッションを終えたりすると、スーツ代として報酬から引かれたりもする。獲得した報酬は武器のアップグレードなどに使うことができ、例えばピストルにサイレンサーやスコープを付けたり、より強力な弾薬を使用できるようになる。アップグレードの中には相反する性質を持ったものも存在し、消音性重視や攻撃力重視といった風にカスタマイズ可能。また後述する悪名を、市民や警官を買収することによって軽減することもできる。高い金を払うと新しい身分を手に入れて完全に悪名をなくすこともできる。


●悪名システム

「暗殺者としての47」を見たものが生きていると、ミッション後に悪名度が0-100の範囲で増加する。この値が高くなっているとミッションクリア後に表示される新聞の記事に47の似顔絵が書かれるようになり、その顔は悪名度が高いほどよく似てくる。悪名度が高くなると変装していても47の顔を見て逃げ出すキャラクターが出てくるので、ミッションの遂行がより困難になるという仕組み。ただし金を払うことにより軽減することが可能。また例えカメラに写ってしまっても、マップのどこかにある監視所からビデオテープを抜き取ってしまえば証拠は残らない。


●その他

今までEキーで一括して色々な操作を行うことができたが、今作からはEで物の持ち運び、Spaceでアイテムを拾う、Gで持っている物を置くという風に分けられるようになった。また死体が発見されてしまったときなどはメッセージは出ず、画面が2画面に分割されて視界外の情報を表示するようになっている。視点はこれまで同様一人称視点(FPSモード)にも対応しているものの、武器を常に構えて警戒されてしまうという欠点が直っていない。また環境によるかもしれないが、1人称視点にすると画面の色が薄くなってしまう。

またプレイ内容に応じて報酬システムとは別にスコアが集計される。Eidos Onlineに繋ぐと自分のスコアを確認することができ、そこには何種類かの項目が用意されている。例えばクリアタイムは「Fastest Hitman」に記録され、そのミッションのクリア時間が短いほど高スコアとなる。隠密向けのランキングだけでなく殺人向けのランキングも存在する。ただしスコアの改ざんができてしまう模様(?)。


●設定項目



- ゲーム設定
難易度はRookie, Normal, Expert, Proの4段階で、それぞれAIの賢さやセーブ可能回数が異なる。今作ではセーブは一時セーブしかできず、一度ミッションを終了させるとミッション中のデータは失われてしまう。また古いセーブデータを読み込んだからといってセーブ可能回数は戻らない。最高難易度では今までと同じくセーブ不可という仕様。一度プレイしたミッションは後で自由に再チャレンジできるようになる。

- グラフィック&サウンド設定
テクスチャの詳細度やシャドウの設定などが可能だが、コンソール向けに開発されているので一般的なPCのアクションゲームに比べると変更できる項目は少な目。サウンドはEAXに対応している。



●動作環境

ハードウェア 動作環境 推奨環境
OS Windows 2000/XP -
CPU Pentium4 1.5GHz以上 Pentium4 2.4GHz
RAM 512MB 1GB
VRAM Pixel Shader 2.0に対応したカード 256MB
HDD 5GB -

動作環境程度だと苦しいと思われる。中程度の設定で快適に動かす場合にも推奨環境は必要。かなりCPUの負荷も高いようで、大勢のNPCが出現するシーンでビデオ設定を上げるとPentium4 3.0GHzでも全く足りない。Pentium4 3.0GHz, RAM 1GB, GeForce 6600GTでは設定を低めにしてプレイするのがやっと。Athlon64 X2 5600+, RAM 2GB, GeForce 7800GTX 256MBだと、1280*1024の解像度で設定を全て最高にし、通常の場面で50-60fps、重い場面で25-40fps程度。

攻略ページにセッティングガイドを設けたので参考にされたし。


●パッケージの種類と入手状況 (2007.12.13)

XBOX360(スパイク)とPC(ズー)で日本語版が発売中。国内でのCEROレーティングはZ指定となっており、18禁扱いになる。PC日本語版は海外発売から1年半経過してしまったためか、一部の通販サイト(Amazonと7dream)限定とかなり弱気な姿勢。その他、海外のセットパッケージとして"Hitman: Trilogy"というのが存在し、Hitmanの2,3,4作を格安で入手できる。Hitmanシリーズは初めてという人にはこちらもオススメ。他にはSteamでのダウンロード販売も行われている。いずれにせよ現在入手に困るようなタイトルではない。


Trilogyのパッケージ


●Demo版

3D Gamers
4Gamer.net
Game Spot

*:デモはチュートリアルの一本道ミッションなので、あまりお勧めできない。


●取り扱っている通販店
Amazon.co.jp (Trilogy)
Ensof Limited
GDEX
I Feel Groovy
メッセサンオーカオス館

【WIN】ヒットマンブラッドマニー
【WIN】ヒットマンブラッドマニー

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