Last Update: 2007.11.20 / First Edition: 2007.11.19
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ゲームタイトル: |
●概要
Splash Damageが開発、id Softwareが監修するWolfenstein: Enemy Territoryの続編。舞台をQuakeの世界に移し、人類とStroggの戦いを描いている。Quake
2から始まったSFストーリーでは、既に人類が一度Stroggの攻撃を受け、それに反撃するところから物語が始まっていた。本作は人類とStroggのファーストコンタクトの部分を補完する存在となる。開発担当のSplash
Damageは中心人物たちがModコミュニティ出身であり、前作の製作で高い評価を得た会社である。
●発売まで
- 突然の発表
id SoftwareのKevin Cloudによると、Wolfenstein: ETをリリースする以前からETQWの設計(構想?)は既に始まっていたという。開発者の話を聞く限りは本格的な開発が始まったのは2004年あたり、ちょうどDOOM
3が発売された頃である。ただしETQWの情報は非常に厳しく管理されており、公にその存在が知られるようになったのは2005年のE3からである。このE3でSplash
Damageとid SoftwareはETQWを突然発表し、ファンを驚かせた。そしてQuake 4に並ぶ期待作としてその後のQuakeconなどにも出展された。
- オープンβテスト
2006年の末にβテスター登録用ページが開設されるが、消されたりエラーで何も入力できなかったりとβテストを匂わせることが起こる。その後クラン単位でのクローズドβテストが行われ、2007.06.28に6万人を対象にオープンβテストを開始。マップには"Sewer"が使われた。
- 発売
2007.09.28にヨーロッパで製品版が発売、遅れて10.02に米国でも発売される。発売直後に少しの間サーバーに繋がらないなどの小さなトラブルはあったが、それほど大きな問題は発生していない。次世代コンソール機への移植作業はそれ以前から進められていたが、現在のところまだ発売はされていない。
●ゲームプレイ
プレイヤーはGDF(人類)かStrogg(エイリアン)のどちらかの陣営に所属し、攻撃側と防御側に分かれて対戦をする。制限時間内に攻撃側が全ての目的を達成すれば攻撃側の勝ち、時間内まで守りきれば防御側の勝ちとなる。どちらの陣営が攻撃側、あるいは防御側になるかはマップによって決められているが、ストーリー上はStroggが地球に侵攻してきたことになっているので、Stroggが攻撃側になることが多い。FF(同士討ち)はON/OFF切り替えが可能だが、ほとんどのサーバーではONになっている。
ルールには主に"Campaign"が使用され、連続して3つのマップで勝負を行うことになる。最大参加人数は通常24人、マップやサーバー次第では32人や64人対戦も可能となっているが、ゲームはあくまで24人対戦で最適のバランスになるよう調整されている。開発者は連携の取れたクラン同士の対戦なら10-12人、人数が少々足りないパブリックサーバーでも16人いれば十分に楽しい対戦が行えるだろうとコメントしている。

両陣営には5種類のクラス(兵科)が用意されており、それぞれの持つ特殊能力を駆使して目標達成を目指すことになる。特徴的な要素としてGDFとStroggでは同じクラスでも能力が異なっており、非対称型の対戦ゲームとなっている。スコアには"XP"というものが使われており、敵にダメージを与える、特殊能力で味方を支援するといった行動によってXPが加算され、一定値に達するごとに各クラスの特殊能力が追加・強化される仕組みになっている。XPは試合毎(Campaignモードなら3マップごと)にリセットされるので、プレイ時間によって公平性が損なわれることはない。
またETQWは常にチームプレイを重要視している。弾薬や回復アイテムは死体やマップから入手することはできず、味方から受け取らなければ補充することができない。そして味方を助けることによってそのプレイヤーはXPを獲得し、さらに強力な能力を得ることができる。こうしてプレイヤーが互いに積極的に支援し合うようにシステムが構築されている。これには意図的なTKの発生を抑える狙いもある。
戦いの舞台となるのは非常に広大なアウトドアで、陣地には多数のビークル(乗り物)が配備されており、それらに自由に乗って戦うこともできる(このビークルの性能も陣営によって大きく異なっている)。またマップは広大なものの、目的は常に1つで全員がそこに集結して戦うため、プレイヤーがバラバラに動いてチームワークを発揮できなくなったりしないよう考慮されている。1つの目的が達成されると次の目標に向かうべく戦場が大きく移動するので、同一のマップでも戦闘が行われる場所は戦いの流れによって移り変わっていくことになる。
●クラス
全クラス共通した違いとして、GDFはマガジンを交換してリロードするが、Stroggは武器がオーバーヒートしないように調整して射撃する(リロードはない)。Stroggは弾薬と体力を相互にいつでも変換することができる、といった違いがある。
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Soldier / Aggressor 豊富な4種類の武器から武装を選択することができ、手持ちの強力な時限式爆弾で侵入ルートの確保、目標物の爆破を行う。ロックオン機能付きのRocket Launcherも装備できるので、ビークル破壊の役割も兼ねる。 |
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| Medic / Technician 味方兵士の体力回復、蘇生を行う。瀕死のプレイヤーは蘇生してもらえれば、リスポン地点に戻されることなくその場で復活することができる。GDFのMedicは任意の地点に誰でも使える補給物資を投下させる能力を持ち、StroggのTechnicianはGDF兵士の死体を媒介に味方を復活させるスポーンホスト生成の能力を持つ。 |
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| Engineer / Constructor 味方陣地内に自動砲台を設置し、敵の歩兵・ビークル・砲撃を迎撃することができる。また壊れた機械の修理、Soldierの仕掛けた爆弾の撤去、地雷の設置も行う。StroggのConstructorはレベルが上がるとドローンによって機械を自動で修理できる。マップによっては目標物の設置・修理を担当することもある。 |
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| Field Ops / Oppressor 味方陣地内に砲台を設置し、スコープで狙った地点に砲撃を仕掛けることができる。また専用の煙幕を投げることで空爆を要請することができ、広範囲の敵に大ダメージを与える。 |
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| Covert Ops / Infiltrator 敵の死体を利用することで変装し、敵に成りすますことができる。その状態で背後からの暗殺、前線の復活地点の確保、ハッキングによる砲台の無効化を行う。Radar設置による索敵も重要な仕事の一つ。GDFのCovert Opsは小型カメラを取り付けて遠隔地を見張り、StroggのInfiltratorは小型ドローンを飛ばして敵地を安全に偵察することができる。シールドジェネレーターのハッキングなどを担当することもある。 |
●Bot
ETQWでは人数が足りない場合、あるいは1人でもオフラインプレイができるようにBotが組み込まれている。Botはプレイヤーが行うことが可能なアクション(アビリティの使用、ビークルの操縦など)はほとんど実行することができ、行動にもそれほど違和感を感じさせない。各クラスのアビリティ(例えばMedicなら回復能力)を使って他のプレイヤーを積極的に支援してくれるし、ビークルの補助席に乗って援護してくれることもある。Bot自体も非常に軽く、10体以上のBotを入れてもそれほどフレームレートが落ちるようなことはない。
強さにはEasy, Normal, Hard, Expertの4段階が用意されており、さらにWeapon Skill(武器の扱い)とTactical Skill(戦術のレベル)を個別に設定することも可能。ExpertレベルのBotはエイミングを非常に素早く精密に行うので、少々人間離れしたところがあり、Weapon SkillはHard以下に設定するのが良いと思われる。Tactical SkillをExpertに設定したBotは目標物への地雷設置なども行ってくれるので、オンライン対戦前の勉強にもなる。
ただしBotの欠点は、プレイヤーが操るビークルや砲台に対する対処能力が低いことである。上手く陣取って封鎖してしまうと、毎回何の考えもなしに突っ込んできて殺され、プレイヤー1人の力によって敵陣営を完全に封じ込めることも可能になってしまう。よってシングルプレイの際にはビークルの使用は控えないと面白くなくなってしまう。
●設定項目
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- プロフィール
プロフィールごとに個別の設定を保存しておくことが可能。オンライン対戦の際にはアカウントを作成する必要があり、同一の名前のプレイヤーが出現しないようにしてある。その他にもクランタグを設定でき、タグが名前の前にくるか後ろにくるかといった細かい部分まで編集できる。
- ゲームセッティング
HUDに映る照準やGrenadeタイマーなどの透明度、照準の形と色、地図の表示、移動時の揺れのON/OFF、ビークル操縦時の視点、など非常に多数の項目をGUIから設定できるようになっている。ビークルの操縦方法には、通常(KB用の)アシストがかかったものから、より精密な制御が可能になるAdvancedを選択することもできる。
- グラフィックセッティング
Texture Qualityをバーで細かく設定できる他、Lighting Quality, Shader Levelなど7項目に渡ってLow
- Highに個別に設定することができる。Anti-Aliasingは16xまで設定可能。
オプションから設定できない項目は、これまで同様cfgファイルを直接弄くったりautoexec.cfgを作成して編集できる。設定ファイルはマイドキュメントの中に保存されている。
●プレイヤーステータス
Campaignをプレイ中、一時的に蓄積されるXPの他に、プレイヤーの稼いだ合計XP、合計プレイ時間、プレイ傾向などのデータが公式コミュニティサイトに集計されている。またそのデータはメニュー画面からも確認することができ、一定のXPを稼ぐなどして授与されるメダルという実績も存在する。ただしデータが集計されるのは公式のランクサーバーでプレイしているときのみで、他のパブリックサーバーでプレイ時には集計されない。ランクサーバーはActivision公認のゲームサーバーであり、現在(2007.11.20)のところ日本国内には存在しない。

●ETQWはEenemy Territoryか、それともBattlefieldなのか
発売前の典型的な質問としては、この作品はEnemy Territoryの続編なのか、それともBattlefieldのような作品なのかというものがあった。前作Wolfenstein:
ETはオブジェクティブ・マッチという点でETQWと同一なものの、マップは非常にクローズドな所謂一般的なFPSと同様のものであった。一方広大な戦場を舞台にしたマルチプレイFPSと言えば真っ先にBattlefieldが挙げられ、それはETのゲーム性とは大きく異なるため、古くからのETファンは続編が別物になってしまうことを危惧した。
だが開発したSplash Damageは、ETQWはあくまで初代ETにあったオブジェクティブ・マッチの面白さを引き継いだ正当な続編であり、それにビークルなどを加えて拡張したものであるとしている。ETQWのデザインの狙いは、クラスやビークルといったゲーム内の全ての要素が等しく価値を持ち、また互いに弱点を持っているようにすることにあるという。
そのためそれぞれの兵器には必ず隙があり、プレイヤーは連携によってそれをカバーしようとし、対戦相手はその隙を見つけ出さなければならなず、ビークルを持ったからといって一方的に有利にはならないよう細心の注意が払われている。例えば目的を達成するときには必ずビークルから降りなければならないし、対ビークル用の砲台が設置されているときには歩兵や空爆の支援に頼らなければならない。ETQWではビークルはあくまで重要なツールの一つに過ぎないというのだ。
●MegaTexture
ETQWはDOOM 3 Engine (id Tech4とも呼ばれている)をベースに開発されたが、これには多数の改良が加えられている。その中でも最も特徴的なものが、John
Carmackの考案した"Mega Texture"と呼ばれる技術である。そもそもD3
Engineは多数のプレイヤーが激しく動き回って戦うようなゲームには不向きで、どちらかといえばシングルプレイ向きのものだった。そのためD3
Engineを採用したQuake 4では、マルチプレイのあまりの重さにユーザーが離れてしまい失敗してしまったという過去がある。
そこでETQWでは地形全体を1枚の巨大なテクスチャ(32,768×32,768 ピクセル)で覆ってしまい、負荷を大幅に軽減させつつもテクスチャの使い回しをすることなくユニークなディテールを持たせることができるこの新技術を導入した。そのためプレイヤーは高価なPCでなくとも、ETQWの美しいグラフィックと快適なゲームプレイを両立することができる。本来このようなことは数GBの容量を持つビデオカードでなければできないことであった。
CarmackはMega Textureの可能性をDOOM 3の開発を始めた頃(恐らく2001年頃)から気づいていたそうだが、その時の彼は旧D3
Engineの方向性に魅力を感じ、その技術の追求は保留となっていた。彼はその後、何年経っても誰もこの技術を追求しなかったことに驚きつつ、Mega
TextureをETQWのために提供した。
●動作環境
| 必要動作環境 | 推奨動作環境 | |
| OS | Windows XP/Vista | - |
| CPU | Pentium4 2.8GHz, Athlon XP 2800+ | - |
| RAM | 512 MB (768 MB for Vista) | - |
| VRAM | 128 MB以上 | - |
| HDD | 5.7 GB | - |
クオリティを考えると非常に軽い作りになっている。Low設定にすればかなり幅広いマシンでまともな対戦ができるだろう。Core 2 Duo E6850, RAM 2GB, Geforce8800GTSあたりならHigh設定でも60fpsをキープできるという報告もある。ビデオカードはGeforce 5700 (5700LEと5700VEは含まない)以上、Radeon 9700以上をサポートしている。またクアッドコアCPUにも対応している。OSはWindows XPより前のものはサポート外とのこと。
●Demo
4gamer.net
File Front
●パッケージの種類と入手状況
アクティビジョンから日本語マニュアル付き英語版が販売されている。海外パッケージにはCollector's
Editionも存在し、ボーナスDVDが含まれる。取り合えず現時点で入手に困ることはないはず。

Limited Collector's Editionのパッケージ
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●取り扱っている通販店 |
【WIN】エネミーテリトリー:クエイクウォーズ |
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