DOOM 3 作品解説

Last update: 2007.09.21 / First Edition: 2007.03.22
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【基本情報】

ゲームタイトル:
DOOM 3 (ドゥーム3)

プラットフォーム:Windows,Mac,Linux,XBOX
ジャンル:First Person Shooter
発売日:2004.08.03
製作:id Software
販売:Activision
ゲームエンジン:DOOM 3 Engine

メディア:CD-ROM
体験版:シングルデモあり



●ストーリー

Union Aerospace Corporation(UAC)は火星に存在した未知の文明の発掘調査を行っていたが、その基地では職員の謎の失踪や身体に異常をきたす者が現れたり、ロボットが暴走するといったトラブルが相次いでいた。主人公はその真相究明のために派遣された海兵隊員の1人だったが、火星基地にきて間もなく地獄とのゲートが繋がってしまい、基地に無数のモンスターが雪崩れ込んでくる。さらに職員や警備はゾンビと化し、生きている者たちに牙を向き始めた。主人公は何とかしてこの空間から生き延び、地獄のゲートを封鎖しなければならなくなる。

*:ストーリー的には初代のリメイクにあたり、1作目や2作目とは別のパラレルワールドでの話となる。


●発売までの経緯

1993年に発売されて以来、爆発的なヒットを飛ばしたDOOMだったが、この業界にしては珍しいことに、このシリーズはたった2作のみを発売してその幕を閉じてしまっていた(Doom2の後にFinal Doomというのが存在するが、これはスタンドアローンで動く追加レベル)。id Softwareの中心にいる人物の1人であるJohn Carmackは「同じシリーズは2作までしか作らない」という製作ポリシーを持っていたためである。だがこの哲学は結局、「Quake 2」発売後に、当事大ブームとなっていたネットワーク対戦専用に特化した「Quake 3: Arena」が作られたため、打ち破られることになる。そしてそうなれば、あのDOOMの続編を作るというのも自然な流れだったのかもしれない。

かくしてDOOM 3は2001年に、自社のウェブサイトで「DOOM 3」が開発中であることを公開したが、プロジェクトそのものは(その時点ではそれがDOOM 3になるとは決まっていなかったが)ずっと以前から進められていたらしい。ただCarmack自身はこのプロジェクトには乗り気でなく、その反対を押し切る形で決定したそうだ。開発を発表した当初から、idはずっと「DOOM 3は以前のようなDOOMではなく、恐怖をテーマにした作品である」「シングルプレイ重視になる」と主張し、このことは当然旧来のファンの反発を生んだが、idはその方針を貫き通した。

ゲームは当初予定していた2003年の発売から延期を何度か繰り返し、最終的には2004年8月に発売されることになる。発売が延期された背景には、id Softwareが基本的に少数精鋭で、マンパワーが不足していることが挙げられる。またさらにidとしては大変不幸なことに、発売直前に海賊版がネット上に流出し、P2Pソフトなどによって数千のコピーが配布されてしまうという事態になった。しかしそれでもDOOM 3は発売後は順調な売れ行きを示し、各メディアからも高い評価を受けたのである。また2006年には本作を元にした映画「DOOM」が世界中で公開された。


●ゲームプレイ

DOOM 3は今までの作品とは大きく異なり、真っ暗な火星の研究所を探索し、暗闇から現れるゾンビやインプといったモンスターを倒していくという、サバイバル・ホラー的な要素が濃くなっており、開発者たちもインタビューで「BioHazard (Resident Evil) のようなゲームをイメージして製作している」と答えていた。マップの多くの部分が暗く覆われており、場所によっては完全な暗闇で先が全く見えないような箇所も存在する。

そこでプレイヤーは「Flashlight(懐中電灯)」を使うのだが、このFlashlightは武器とは同時に使えないという仕様になっており、明かりをつけていると今度は逆に攻撃できないというジレンマに悩まされることになる。また体力という制限がつけられており、ずっとダッシュを続けることは不可能になっている。ただし弾薬はむしろ以前より多く手に入るようになっており、少ない弾薬で多くの敵を倒していく、という他の多くのサバイバル・ホラーゲームに見られるバランスにはなっていない。プレイヤーは途中「Hell」というレベルの中で「Soul Cube」という特殊な武器を入手することになり、それ以降はこの武器を上手く活用して進むことが求められるようになる。

その他、マップにはあちこちにPDAと呼ばれる情報端末が落ちており、これは死んだ基地の職員が落としたものである。この中にはその職員が受け取ったE-mailや、残された音声データが記録されており、いつでも再生することができる。またPDAの中には現在のプレイヤーより権限の高い者のものも存在するので、それらを拾うことで開かなかったドアを開け、先に進められるようになっている。これは初代DOOMの3色のカードキーの存在に近い。ちなみに死体が壁に血文字を残していたり、PDAに残された音声を再生して職員の生前の声を聞くといった演出は、System Shockシリーズから強く影響を受けたものと言われている。


"暗闇"を大きなテーマとしているDOOM 3


●Hell

Doom 3の後半1/3程度は、Hellと呼ばれる空間(及びその影響を受けた場所)での戦闘になる。ここからは戦闘の難易度が大きく上昇し、ゲームバランスが別物と呼べるほど変化する。


●登場武器

Punch:素手の状態で攻撃する
Chainsaw:近距離戦でしか使えないが、弾薬を消費せずに高い威力を発揮する
Pistol:最初に手に入る武器。高い命中精度を持つが連射性能が低い
Shotgun:近距離ではRocket Launcher並の威力を発揮する散弾銃
Machingun:一発の威力は低いが、連射性能に優れた万能武器
Chaingun:連射性能ではMachingunに劣るが、一撃の威力が高い
Rocket Launcher:爆風で周囲にダメージを与えるミサイルを放つ
Plasmagun:威力の高いエネルギー弾を高速で連射する
BFG 9000:広範囲に大ダメージを与えるエネルギー弾を放つ。タメ可能
Soul Cube:地獄で手に入る謎の武器


●敵キャラクター

Zombie:基地の職員が何者かの力によってゾンビに変異したもの
Zombie Marine:海兵隊員がゾンビ化したもので、何らかの武器を持っている
Zombie Commando:Chaingunを持ったゾンビで、伸縮自在の腕をしならせての接近戦もしてくる
Imp:地獄からやってくる代表的なモンスターで、引っかき攻撃と火炎球による攻撃を得意とする
Lost Soul:宙を漂う人の顔をした魂。集団で突進してくる
Maggot:双頭のモンスターで、接近して肉弾攻撃を仕掛けてくる
Wraith:腕が鎌のような形状になっており、その名の通り姿を消しながら接近してくる
Trite:巨大蜘蛛のような形をしており、狭い通気口などからワラワラと押し寄せてくる
Pinky Demon:巨大な上半身とは逆に、下半身は細い機械でできている。接近からの噛み付きが武器
Caco Demon:巨大な顔だけが浮いているモンスター。口から光球を吐く
Cherub:小さな赤ん坊のような姿をしているが、近づくと飛び掛って攻撃してくる
Revenant:両肩に誘導ミサイルランチャーを背負った骸骨
Mancubus:両腕についたキャノン砲で同時に攻撃してくる太ったモンスター
Arch-Vile:直線状に炎の道を作りつつ、周囲にImpやWarithを召還する強敵
Hell-Knight:巨大な体躯に圧倒的な耐久力と攻撃力を持つ、最強クラスの敵


●レベル構成

01.Mars City 1
02.Mars City Underground
03.Mars City 2
04.Administration
05.Alpha Labs Sector 1
06.Alpha Labs Sector 2
07.Alpha Labs Sector 3
08.Alpha Labs Sector 4
09.Enpro Plant
10.Communications Transfer
11.Communications
12.Monorail Skybridge
13.Recycling Sector 2
14.Monorail
15.Delta Labs Level 1
16.Delta Labs Level 2a
17.Delta Labs Level 2b
18.Delta Labs Level 3
19.Delta Labs Level 4
20.Hell
21.Delta Complex
22.Central Processing
23.Central Server Banks
24.Site 3
25.Caverns Area 1
26.Caverns Area 2
27.Primary Excavation Site



●動作環境

必要動作環境 推奨動作環境
OS Windows 2000/XP -
CPU P4 1.5GHz以上、AthlonXP 1500+以上 -
RAM 384MB以上 -
VRAM 64MB以上 -
HDD 2.2GB以上 -

推奨動作環境が特に書かれていないが、2004年〜2005年頃にかけて一般的となっていた「P4 3GHz, RAM 1GB, VRAM 128MB」という構成なら、1024*768の解像度でオプション項目大体ON、AA OFFで快適に動かすことができた。逆に必要動作環境程度だとかなり厳しく、本当にかろうじて動くだけゲームとしてはまともにプレイできないと考えた方がいい。ちなみにDOOM 3はcfgファイルをいじることによってかなり細かいレベルでの設定変更が可能なので、動かすのに支障がある場合はそちらもいじって負荷を下げてみると良い。


●入手状況

2004年のまさに大作なので、現時点でも入手は非常に容易な部類に入る。既に廉価版や拡張パックが発売されており、今後も品薄にはならないだろう。現在は価格改定版が一般に流通しており、安く手に入る。完全日本語版はないものの日本語マニュアル付き英語版が出ており、価格も英語版とあまり変わらないのでオススメである。

●体験版
4Gamer.net
File Front
3D Gamers
Game Spot

●取り扱っている通販店
Amazon.co.jp
Ensof Limited
GAMERS-INN
I Feel Groovy



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